タイムスタンプを完全解説!初心者でもわかる暗号と認証の基本
生徒
「データが“いつ作られたか”って、本当に証明できるんですか?」
先生
「そのために使われるのがタイムスタンプという仕組みです。」
生徒
「パソコンの時計を見るのとは何が違うんですか?」
先生
「自分の時計ではなく、第三者が時刻を証明してくれる点が大きな違いです。順番に説明しますね。」
1. タイムスタンプとは?
タイムスタンプは、読み方はタイムスタンプといいます。 英語では Timestamp と書き、データがいつ存在していたかを証明するための情報です。
単なる日付や時刻の記録ではなく、「この時刻に、このデータが確かに存在していた」ことを後から確認できる点が特徴です。 情報セキュリティの分野では、とても重要な役割を持っています。
ファイルの更新日時とは違い、後から書き換えることができないように工夫されているのがタイムスタンプです。
2. なぜタイムスタンプが必要なのか
データは、コピーや変更が簡単にできてしまいます。 そのため、「このデータは本当にこの日時に作られたのか」を証明することが難しい場合があります。
そこで使われるのがタイムスタンプです。 タイムスタンプを使うことで、「このデータは、少なくともこの時刻には存在していた」と証明できます。
これは、電子文書や契約データ、記録データなどを安全に管理するうえで欠かせない考え方です。
3. 第三者による時刻の証明
タイムスタンプの大きな特徴は、第三者が時刻を証明する点です。 この第三者を、タイムスタンプ機関と呼びます。
自分で「この時間に作りました」と言っても、後から嘘をつくことができてしまいます。 しかし、信頼できる第三者が時刻を記録してくれれば、後から変更することはできません。
この仕組みによって、データの信頼性が高まります。
4. ハッシュ値(ハッシュチ)との関係
タイムスタンプでは、ハッシュ値という仕組みがよく使われます。 ハッシュ値は、読み方はハッシュ値(チ)といい、データの内容から計算される短いデータです。
データが少しでも変わると、ハッシュ値は大きく変わります。 そのため、同じハッシュ値であれば、同じ内容のデータだと判断できます。
タイムスタンプでは、このハッシュ値と時刻をセットにして記録することで、 データの内容と時刻の両方を証明します。
5. 改ざん防止の考え方
タイムスタンプは、改ざん防止の仕組みとして使われます。 もしデータが後から変更されると、ハッシュ値が変わってしまいます。
その結果、以前に付けられたタイムスタンプと一致しなくなり、 「このデータは後から変更された可能性がある」とわかります。
このように、タイムスタンプはデータの履歴を守る役割を果たします。
6. 身近な例で考えるタイムスタンプ
タイムスタンプは、郵便局の消印に例えるとわかりやすいです。 手紙に押された消印は、「この日に確かに郵便局を通った」証拠になります。
後から別の日付を書き足しても、消印は変えられません。 タイムスタンプも同じで、後から都合のよい時刻に変更できない点が重要です。
7. タイムスタンプが使われる場面
タイムスタンプは、電子文書の管理、記録データの保存、システムログの管理など、 さまざまな場面で使われています。
「いつ作られたのか」「いつ存在していたのか」を正しく残すことで、 データの信頼性と安全性を高めることができます。
普段は意識しにくいですが、情報を守るための大切な土台となる仕組みです。