辞書攻撃とは?初心者にもわかる意味・手口・対策方法をやさしく解説
生徒
「この前“辞書攻撃”って言葉を聞いたんですが、それってどんな攻撃なんですか?」
先生
「辞書攻撃(じしょこうげき)は、攻撃者がよく使われるパスワードをたくさん試してログインを狙う手口のことです。」
生徒
「よく使われるパスワードって、例えば“123456”とか“password”みたいなやつですか?」
先生
「その通り!では、辞書攻撃の仕組みや対策を詳しく見ていきましょう!」
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1. 辞書攻撃(じしょこうげき)とは?
辞書攻撃は、読み方は辞書攻撃(ジショコウゲキ)といい、あらかじめ用意された「パスワードのリスト」を使って、ログインを繰り返す攻撃方法です。
この攻撃で使われるパスワードリストは「辞書(じしょ)」と呼ばれ、簡単な英単語や数字の並び、よくある名前、キーボードの並び順などが含まれています。
たとえば、「123456」「qwerty」「letmein」「password」「abc123」など、世界中で多く使われているパスワードがリストに含まれていて、攻撃者はそれを順番に試します。
2. なぜ辞書攻撃が使われるのか?
辞書攻撃が使われる理由は、「多くの人が簡単なパスワードを使っている」からです。
パソコンやスマホの操作に慣れていない初心者は、覚えやすさを重視して「taro123」「abcd」「111111」などの単純なパスワードを設定しがちです。
攻撃者は、こうした「ありがちなパスワード」がまとめられた辞書を使って、自動的にログインを繰り返します。
そのため、複雑な仕組みを使わなくても、比較的かんたんにアカウントが突破されてしまうのです。
3. 辞書攻撃と類推攻撃・総当たり攻撃の違い
似たような攻撃方法に、以下のような種類があります:
- 類推攻撃(ルイスイコウゲキ):誕生日や名前など、個人情報を元にパスワードを推測する。
- 総当たり攻撃(ソウアタリコウゲキ):ありえるすべてのパスワードの組み合わせを機械的に試す。
- 辞書攻撃(ジショコウゲキ):よく使われるパスワードが入ったリストを使って試す。
辞書攻撃は、短時間で多くのアカウントに対して効率的に使えるため、攻撃者によく使われます。
4. 辞書攻撃の実例と注意点
実際に、ある有名なSNS(エスエヌエス)サービスでは、利用者のアカウントが次々と乗っ取られた事件がありました。
原因は、多くの人が「123456」「password」「111111」などの簡単なパスワードを使っていたことです。
このように、誰でも思いつくようなパスワードを使っていると、辞書攻撃で簡単に見破られてしまう危険があります。
5. 辞書攻撃を防ぐための対策
辞書攻撃に対抗するには、以下のようなセキュリティ対策が効果的です:
- 長くて複雑なパスワードを使う(英字・数字・記号を組み合わせる)
- 辞書に載っていそうな単語を避ける
- パスワードを複数のサービスで使い回さない
- 二段階認証(ニダンカイニンショウ)を有効にする
- ログイン試行回数に制限を設ける
パスワード管理アプリを使えば、複雑なパスワードも安心して保存・利用できます。
6. パスワード作成のヒント
初心者の方が安全なパスワードを作るためのコツを紹介します:
【避けるべきパスワードの例】
- taro123
- abc123
- password
- 111111
【安全なパスワードの例】
- hT7!z@9#R3l
- Cv8$wQ2^nP
自分だけがわかるルールで複雑な文字列を作ることで、辞書攻撃に強いパスワードが作れます。
7. 辞書攻撃の歴史と背景
辞書攻撃は、インターネットが普及しはじめた1990年代から存在する古典的な攻撃手法のひとつです。
当時はセキュリティ意識が低く、簡単なパスワードを使う人が多かったため、辞書攻撃は非常に成功率が高かったと言われています。
現在でも「よく使われるパスワードランキング」が毎年公開されており、今も昔も変わらず同じようなパスワードが上位にあることが分かります。
そのため、辞書攻撃の危険性は今も続いており、誰にとっても身近なセキュリティリスクと言えます。