DESとは?初心者でもわかる暗号化方式の基本と仕組みをやさしく解説
生徒
「先生、DESっていう暗号の名前を聞いたことがあるんですが、どういう意味ですか?」
先生
「DES(ディーイーエス)は、昔から使われてきた暗号化方式の一つで、情報を守るために開発された技術ですよ。」
生徒
「暗号化っていうと、パスワードとかと関係あるんですか?」
先生
「関係ありますよ。DESは、情報を見られないように変換する技術の一つなんです。では、DESのしくみや使い方について、わかりやすく説明していきましょう!」
1. DES(ディーイーエス)とは?
DES(読み方はディーイーエス)とは、「Data Encryption Standard(データ エンクリプション スタンダード)」の略で、日本語では「データ暗号化標準(データ アンゴウカ ヒョウジュン)」と訳されます。
これは、コンピューターで使われる共通鍵暗号方式(キョウツウカギ アンゴウ ホウシキ)のひとつで、1977年にアメリカの政府機関によって標準化されました。
DESは、送信者と受信者が同じ秘密鍵(ヒミツカギ)を使ってデータの暗号化と復号(フクゴウ)を行います。これにより、データの中身を第三者に知られずにやり取りできます。
2. DESの暗号化の仕組みを簡単に解説
DESでは、64ビットのデータを56ビットの秘密鍵を使って暗号化します。仕組みは少し複雑ですが、パソコン初心者にもわかりやすく例えると、こんな感じです。
たとえば、あなたが日記を「暗号ノート」に書くとして、ロック付きの箱に入れるとします。
- 箱に入れる前に、文字をぐちゃぐちゃに並べ替える(これが暗号化)
- 鍵を使って箱を開けて中身を元に戻す(これが復号)
このように、誰かが途中で盗み見しても、中身が分からないようにするのがDESの役割です。
3. 共通鍵暗号方式って何?
共通鍵暗号方式(キョウツウカギ アンゴウ ホウシキ)とは、送る人と受け取る人が「同じ鍵(カギ)」を使って、情報を暗号化・復号する方式です。
DESもこの共通鍵方式に分類され、処理が速く、機械にも負担が少ないため、多くのシステムで使われてきました。
ただし、共通鍵をどうやって相手に安全に渡すかが重要なポイントになります。鍵が盗まれてしまうと、暗号の意味がなくなってしまいます。
4. DESの歴史と今の立ち位置
DESは、40年以上前に登場し、当時はとても革新的な暗号技術でした。金融機関や政府機関でも採用され、多くの情報を守ってきました。
しかし、時代が進み、コンピューターの性能が上がると、DESの鍵の長さでは暗号が簡単に破られてしまう危険が出てきました。
そのため、今ではDESの安全性に疑問が持たれるようになり、より強化された「3DES(スリーディーイーエス)」や「AES(エーイーエス)」という新しい暗号方式に切り替わっています。
5. DESとAESの違いとは?
DESの代わりとして使われているのがAES(Advanced Encryption Standard:アドバンスト エンクリプション スタンダード)です。
DESとAESの違いは主に次の通りです。
- 鍵の長さ:DESは56ビット、AESは128ビット〜256ビットと大幅に強化
- 安全性:AESのほうがより安全で、現代のセキュリティ要件に対応
- 速度:AESは高速で、今のパソコン環境に最適
つまり、現代ではDESではなくAESを使うのが一般的です。
6. DESが使われていた代表的な場面
DESは昔、いろいろな場面で使われていました。例えば:
- ATMの通信(読み方:エーティーエム)
- 金融取引の保護
- 無線ネットワークの暗号化
現在では、より強力な暗号方式に切り替えられているケースが多いですが、「DESとはどんなものか」を知ることは、情報セキュリティを理解する第一歩となります。
7. DESという言葉が出てきたら覚えておきたい関連キーワード
DES(ディーイーエス)に関連する用語には、以下のようなものがあります。
- 暗号化(アンゴウカ):データを読み取れない形に変えること
- 復号(フクゴウ):暗号化されたデータを元に戻すこと
- 共通鍵(キョウツウカギ):暗号化と復号に使う同じ鍵
- 3DES(スリーディーイーエス):DESを3回使って安全性を高めた方式
- AES(エーイーエス):DESの後継として広く使われている暗号方式
これらのキーワードを覚えておくと、暗号技術の理解が深まります。