カテゴリ: 基本情報技術者試験 更新日: 2025/11/11

コンピュータ回路の否定(NOT)を徹底解説!初心者でもわかる真理値と仕組み

否定(NOT)
否定(NOT)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、論理積(AND)とか論理和(OR)はわかってきたんですけど、“否定”っていうのは何ですか?」

先生

「良いところに気づきましたね。否定は英語でNOT(ノット)といい、コンピュータ回路(コンピュータカイロ)ではとても重要な論理演算(ロンリエンザン)の一つです。入力が1なら出力は0、入力が0なら出力は1、というように値を反転(ハンテン)させる働きをします。」

生徒

「なるほど、つまり“真(シン)”を“偽(ギ)”に、“偽”を“真”に変える感じですか?」

先生

「その通りです。では、実際に否定(NOT)がどういう動きをするのか、順を追って見ていきましょう。」

1. 否定(NOT)とは?

1. 否定(NOT)とは?
1. 否定(NOT)とは?

否定(ヒテイ)は、入力の論理値を反転させる論理演算のことです。英語ではNOT(ノット)と呼ばれます。入力が1のときは0を、入力が0のときは1を出力するという、シンプルだけれど非常に重要な動作をします。

つまり、真(シン)を偽(ギ)に、偽を真に変えるのが否定(NOT)の基本です。論理積(AND)や論理和(OR)と組み合わせることで、より複雑な条件判断を作ることができます。

2. 否定(NOT)の真理値表(シンリチヒョウ)

2. 否定(NOT)の真理値表(シンリチヒョウ)
2. 否定(NOT)の真理値表(シンリチヒョウ)

否定の基本的な動きを表にまとめると、次のようになります。

入力出力
01
10

とても単純ですが、入力の値を逆にするという役割が分かります。これがコンピュータ回路の中での“否定”の動作です。

3. 否定を日常の例で考えてみよう

3. 否定を日常の例で考えてみよう
3. 否定を日常の例で考えてみよう

否定(NOT)は、一見難しそうに見えますが、実生活でも同じような考え方をしています。例えば、次のような条件を考えてみましょう。

  • 「雨が降っていないときに外出する」

この場合、「雨が降っていない」という部分がまさに否定です。つまり、「雨が降っている(1)」という状態をNOTで反転させて「雨が降っていない(0)」と判断しています。

このように、“〜でない”という表現を使うとき、私たちは自然に否定(NOT)の考え方を使っているのです。

4. コンピュータ回路での否定(NOTゲート)

4. コンピュータ回路での否定(NOTゲート)
4. コンピュータ回路での否定(NOTゲート)

実際のコンピュータ回路(コンピュータカイロ)では、否定を実現するためにNOTゲート(ノットゲート)と呼ばれる電子回路が使われます。

NOTゲートは、入力が1のときに出力0、入力が0のときに出力1を返す仕組みになっています。記号で表すと、入力に三角形と小さな丸がついた形になります。この丸が「反転」を意味します。

つまり、電圧が“オン”なら“オフ”に、“オフ”なら“オン”にする働きをしており、これが否定回路の基本的な動作です。

5. プログラミングにおけるNOTの使い方

5. プログラミングにおけるNOTの使い方
5. プログラミングにおけるNOTの使い方

否定(NOT)は、プログラミングでも非常に頻繁に使われます。Java(ジャバ)やPython(パイソン)などの多くの言語では、!(びっくりマーク)を使って否定を表現します。

たとえば、次のような条件文を見てみましょう。

if (!isRain) {
    System.out.println("雨が降っていないので外出します");
}

このプログラムでは、isRainfalse(雨が降っていない)ときに、外出する処理が行われます。つまり、!が「〜ではない」という意味の否定演算子(ヒテイエンザンシ)として働いているのです。

6. 論理積(AND)や論理和(OR)との組み合わせ

6. 論理積(AND)や論理和(OR)との組み合わせ
6. 論理積(AND)や論理和(OR)との組み合わせ

否定(NOT)は、単体で使うだけでなく、論理積(AND)や論理和(OR)と組み合わせることで、より複雑な条件式を作ることができます。

たとえば、「雨が降っていない かつ 傘を持っている」といった条件は、次のように書けます。

if (!isRain && hasUmbrella) {
    System.out.println("外出できます");
}

このように、!(NOT)は条件を反転させ、&&(AND)や||(OR)と組み合わせて使うことで、より柔軟な判断ができるようになります。

7. ベン図(ベンズ)で見る否定

7. ベン図(ベンズ)で見る否定
7. ベン図(ベンズ)で見る否定

否定の考え方は、ベン図(ベンズ)でも表現できます。Aという集合を考えたとき、否定(NOT A)は「A以外の部分」を意味します。つまり、全体の中でAの外側にある領域が、NOTの結果です。

ベン図で見ると、Aの領域以外が塗られているのが特徴です。これは「Aでない」=「NOT A」を視覚的に理解するのにとても役立ちます。

8. コンピュータの内部での否定の役割

8. コンピュータの内部での否定の役割
8. コンピュータの内部での否定の役割

CPU(シーピーユー)やメモリなどのデジタル回路(デジタルカイロ)では、否定(NOT)は信号の制御やデータ処理に欠かせない存在です。たとえば、特定のビットを反転させてデータを加工したり、特定の条件を否定して処理の流れを変えたりします。

また、論理式の簡略化にも使われ、例えば「NOT(A AND B)」を「(NOT A)OR(NOT B)」に書き換えるといった変形(ド・モルガンの法則)にも応用されます。

このように、NOTは単なる反転の記号ではなく、論理設計(ロンリセッケイ)全体の基礎を支える重要な要素なのです。

9. 否定を使いこなすためのポイント

9. 否定を使いこなすためのポイント
9. 否定を使いこなすためのポイント

否定(NOT)を理解するコツは、「0なら1、1なら0」と単純に覚えることです。難しく考えず、真理をひっくり返すだけと考えるとスムーズです。

また、プログラムや回路の条件式では、「何を否定しているのか」を常に意識することが大切です。特に複雑な条件では、括弧を使って順序を明確にすることで、誤解を防ぐことができます。

否定(NOT)は、最もシンプルでありながら、最も多くの場面で活躍する演算の一つです。しっかり理解しておくことで、論理回路(ロンリカイロ)もプログラムも、より正確に読み解けるようになります。

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