カテゴリ: 基本情報技術者試験 更新日: 2025/11/22

半加算器(ハーフアダー)をやさしく解説!初心者でもわかる仕組みと動作の基本

半加算器
半加算器

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、半加算器って何ですか?名前からして“計算する装置”っぽいですが、どんなことをするんでしょうか?」

先生

「半加算器(ハンカサンキ)は、2つのビットを足し算するための論理回路(ロンリカイロ)なんです。コンピュータ(コンピュータ)の中で、数字の計算を行う基本の仕組みですよ。」

生徒

「ビットって0とか1のことですよね?それをどうやって足し算するんですか?」

先生

「そうです。0と1を足し算するときに、どんな結果が出るかを論理回路で表したのが半加算器です。それでは、具体的な仕組みを見てみましょう!」

1. 半加算器(ハーフアダー)とは?

1. 半加算器(ハーフアダー)とは?
1. 半加算器(ハーフアダー)とは?

半加算器(ハンカサンキ)は、英語で「Half Adder(ハーフアダー)」と呼ばれます。2つの入力信号(ビット)を足し合わせ、結果として「和(Sum)」と「桁上がり(Carry)」を出力する回路です。

例えば、0+0、0+1、1+0、1+1のように、2つの1ビットを足し算した結果を出します。人間の算数の足し算と似ていますが、0と1しか使わない点が特徴です。

半加算器は、加算回路(カサンカイロ)の最も基本的な形であり、これを複数組み合わせることで、コンピュータ内部で大きな数の計算ができるようになります。

2. 半加算器の入力と出力

2. 半加算器の入力と出力
2. 半加算器の入力と出力

半加算器の入力は2つのビット「A」と「B」で、それぞれ0または1の値をとります。そして出力は次の2つになります。

  • 和(Sum):足し算の結果の1の位
  • 桁上がり(Carry):繰り上がりが発生したかどうか

つまり、普通の足し算で言うところの「答え」と「繰り上がり」を同時に出す回路ということです。

3. 真理値表(シンリチヒョウ)で見る半加算器の動作

3. 真理値表(シンリチヒョウ)で見る半加算器の動作
3. 真理値表(シンリチヒョウ)で見る半加算器の動作

実際に0と1の組み合わせでどのような出力が出るかを表にしてみましょう。

A | B | 和(Sum) | 桁上がり(Carry)
0 | 0 |    0     |       0
0 | 1 |    1     |       0
1 | 0 |    1     |       0
1 | 1 |    0     |       1

この表を見ると、AとBが異なるときに和(Sum)は1になり、両方が1のときにだけ桁上がり(Carry)が1になることがわかります。

4. 半加算器の構成回路

4. 半加算器の構成回路
4. 半加算器の構成回路

半加算器は、2つの論理回路を組み合わせて作られています。

  • 排他的論理和回路(ハイテキロンリワカイロ):XOR(エックスオア)回路とも呼ばれ、「AとBが異なるときに1」を出力します。これが和(Sum)になります。
  • 論理積回路(ロンリセキカイロ):AND(アンド)回路とも呼ばれ、「AとBが両方1のときに1」を出力します。これが桁上がり(Carry)になります。

このように、XOR回路とAND回路を組み合わせることで半加算器が作られます。

5. 半加算器の論理式(ロンリシキ)

5. 半加算器の論理式(ロンリシキ)
5. 半加算器の論理式(ロンリシキ)

半加算器の出力は次のように表されます。

Sum = A ⊕ B(AとBの排他的論理和)

Carry = A × B(AとBの論理積)

つまり、和(Sum)はXORで求め、桁上がり(Carry)はANDで求める、という単純なルールです。

6. 半加算器の回路図と仕組み

6. 半加算器の回路図と仕組み
6. 半加算器の回路図と仕組み

回路図では、XOR回路とAND回路を並べて接続します。入力AとBは両方の回路に接続され、それぞれ別の出力を作り出します。

この構造により、入力信号を同時に処理して「和」と「桁上がり」を出力できるようになっています。

電子回路の世界では、このような単純な回路を大量に組み合わせて、複雑な計算を行う装置を構築しています。

7. 半加算器の動作を生活の例で考えよう

7. 半加算器の動作を生活の例で考えよう
7. 半加算器の動作を生活の例で考えよう

たとえば、2人でボールを投げるゲームを想像してみましょう。Aさんが投げたら1、投げなかったら0。Bさんも同じです。

1人だけ投げたときは「和(Sum)」として1になりますが、2人が同時に投げると「桁上がり(Carry)」が発生する、というイメージです。

このように、単純な0と1の組み合わせからでも、複雑な結果を導き出すのが半加算器の面白いところです。

8. 半加算器と全加算器の違い

8. 半加算器と全加算器の違い
8. 半加算器と全加算器の違い

半加算器(ハンカサンキ)は2つのビットだけを足し算しますが、全加算器(ゼンカサンキ)はそれに「前の桁からの繰り上がり(Carry in)」も加えます。

つまり、半加算器は単純な1桁の足し算を行う回路であり、全加算器はその発展版といえます。

コンピュータの中では、この2種類の加算器が組み合わされて、複数ビットの足し算ができるように設計されています。

9. 半加算器の応用例

9. 半加算器の応用例
9. 半加算器の応用例

半加算器は、CPU(シーピーユー)やマイクロプロセッサ(マイクロプロセッサ)の中で使われる基本的な演算回路の一部です。

具体的には次のような場面で使われます。

  • デジタル回路(デジタルカイロ)の加算処理
  • 信号の誤り検出や修正
  • データ通信のチェック機構

このように、単純な回路ながらも、あらゆる計算の基礎を支える重要な存在なのです。

10. 半加算器を理解するためのポイント

10. 半加算器を理解するためのポイント
10. 半加算器を理解するためのポイント

半加算器を理解する上で大切なのは、「和はXOR、桁上がりはAND」という関係を覚えることです。

また、これらの論理回路の組み合わせが、最終的にはコンピュータが行う四則演算や処理の基礎になっています。

半加算器を理解することで、デジタル回路設計やCPUの内部構造を学ぶ第一歩になります。

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