カテゴリ: 基本情報技術者試験 更新日: 2025/09/27

差(サ)とは?データベースの集合演算を初心者向けに解説

差(表の集合演算)
差(表の集合演算)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、データベースの勉強をしていたら、差(サ)という言葉が出てきました。これは何を意味するんですか?」

先生

「良いところに気づきましたね。差(サ)は、データベースにおける表と表の集合演算(シュウゴウエンザン)のひとつです。簡単にいうと、一方の表にはあるけれど、もう一方の表にはないデータを取り出す演算のことです。」

生徒

「つまり、比較して違いを見つける操作ということですか?」

先生

「その通りです。例えば、会員リストから退会者を引いた残りを求める場合や、在庫リストと出荷済みリストの差を求めて未出荷商品を確認する、といった場面で使えます。」

1. 差(サ)とは?

1. 差(サ)とは?
1. 差(サ)とは?

差(サ)とは、データベース(データを管理するシステム)における表(テーブル)の集合演算のひとつです。英語では「Difference(ディファレンス)」と呼ばれます。集合演算とは、数学の集合と同じ考え方をデータベースに応用したもので、和(ユニオン)、積(インターセクション)、差(ディファレンス)などがあります。

差の操作は「A − B」と表され、一方の表Aには存在するが、表Bには存在しない行(レコード)を抽出するのが特徴です。つまり、「片方にしかないデータを見つける操作」なのです。

2. 差の読み方と意味

2. 差の読み方と意味
2. 差の読み方と意味

差は、読み方は差(サ)といいます。英語表記はDifference(ディファレンス)です。データベース分野では「差集合(サシュウゴウ)」とも呼ばれることがあります。

意味としては「違いを取り出す操作」です。例えば、会社の人事データベースで「全社員リスト」から「今月退職した社員リスト」を引くと「在籍している社員リスト」が求められるようになります。

3. 差の具体例

3. 差の具体例
3. 差の具体例

イメージしやすいように具体例を見てみましょう。例えば次のような二つの表があるとします。

表A(会員リスト)


ID | 名前
1  | 佐藤
2  | 鈴木
3  | 高橋
4  | 田中

表B(退会者リスト)


ID | 名前
2  | 鈴木
4  | 田中

この場合、「表A − 表B」を計算すると次の結果になります。

結果(在籍会員リスト)


ID | 名前
1  | 佐藤
3  | 高橋

このように、表Aには存在するが表Bには存在しないデータだけが取り出されます。これが差の基本的な考え方です。

4. 差のSQLでの書き方

4. 差のSQLでの書き方
4. 差のSQLでの書き方

SQL(エスキューエル、Structured Query Languageの略、読み方はストラクチャードクエリランゲージ)は、データベースに命令を出すための言語です。差を表現するには、標準SQLではEXCEPT(エクセプト)を使います。


SELECT ID, 名前 FROM 会員
EXCEPT
SELECT ID, 名前 FROM 退会者;

これにより、会員テーブルにはあるけれど退会者テーブルにはないレコードが抽出されます。ただし、データベース製品によってはEXCEPTではなくMINUS(マイナス)を使う場合もあります。例えばOracle(オラクル)ではMINUSを使います。

5. 差の使いどころ

5. 差の使いどころ
5. 差の使いどころ

差は現実の業務でもよく利用されます。例えば次のような場面です。

  • 在庫リストから出荷済みリストを引いて、まだ出荷していない商品を確認する
  • 全社員リストから退職者リストを引いて、現在在籍している社員を求める
  • 登録済みユーザーから有料会員を引いて、無料ユーザーだけを取り出す

このように差を使うと、「対象から特定の条件を満たすものを除外した結果」を簡単に求めることができます。

6. 差と他の集合演算の違い

6. 差と他の集合演算の違い
6. 差と他の集合演算の違い

差を正しく理解するためには、他の集合演算との違いを知っておくことも大切です。

  • 和(ユニオン):二つの表をまとめてすべてのデータを取得する
  • 積(インターセクション):両方の表に共通するデータだけを取得する
  • 差(ディファレンス):一方にしかないデータを取得する

つまり、和は「全部まとめる」、積は「共通部分を取る」、差は「片方だけを取る」と覚えると理解しやすいでしょう。

7. 差の注意点

7. 差の注意点
7. 差の注意点

差を使うときにはいくつかの注意点があります。

  • 差を取るためには、両方の表の列数やデータ型が一致している必要があります
  • 結果は重複を除いた集合として扱われるのが基本です
  • データベースの種類によって構文(EXCEPTやMINUS)が異なることに注意が必要です

この点を押さえておけば、差の操作を安心して使うことができます。

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