ビュー表とは?初心者向けにわかりやすく解説|データベース基礎
生徒
「先生、データベースの勉強をしていたら“ビュー表”っていう言葉が出てきました。これは普通のテーブルとどう違うんですか?」
先生
「ビュー表(ビューひょう)は、英語でView(ビュー)と呼ばれる仮想的なテーブルのことです。実際にデータを保存しているわけではなく、SELECT(セレクト)文の結果を表として扱える仕組みなんです。」
生徒
「仮想的なテーブルってことは、本物のデータは入っていないんですね?じゃあどうやって使うんですか?」
先生
「はい、その通りです。ビュー表は元のテーブルを元にして作られるので、あたかも一つのテーブルのように利用できます。実際のデータは元のテーブルにあり、ビューはそのデータを“見せ方”として切り出すイメージです。」
生徒
「なるほど!つまり便利な“見せ方用のテーブル”なんですね。」
1. ビュー表の基本とは?
ビュー表(ビューひょう)は、データベースにおける仮想的な表のことです。英語ではView(ビュー)と呼ばれます。ビューは実データを持たず、SELECT(セレクト)文で取得した結果を表のように扱える機能です。ユーザーは通常のテーブルと同じようにSELECT文を使ってデータを取り出せますが、実際のデータは元のテーブルに格納されています。
2. ビュー表のイメージ
ビュー表は、テーブルをそのままコピーするのではなく、あくまで“窓”のような役割を果たします。例えば社員テーブルから「名前」と「部署」だけを表示するビューを作れば、そのビューを呼び出すだけで必要な列だけを参照できます。元のテーブルが更新されればビューの内容も自動的に反映されるのが特徴です。
3. ビュー表の作り方
ビューはSQLのCREATE VIEW文を使って作成します。例えば次のように書きます。
CREATE VIEW 社員ビュー AS
SELECT 名前, 部署
FROM 社員;
この例では、社員テーブルから「名前」と「部署」だけを抜き出したビュー表を作っています。このビューを呼び出せば、実際のテーブルを直接操作せずに、必要なデータを扱えるようになります。
4. ビュー表のメリット
ビュー表にはさまざまなメリットがあります。
- 必要な列や行だけを表示できるため、データの見やすさが向上する。
- 複雑なSQLを毎回書かなくても、ビューにまとめておけば簡単に利用できる。
- ユーザーごとに見せる情報を制御できるので、セキュリティ向上につながる。
- 元のテーブルの変更がビューにも反映されるので、一貫性を保てる。
5. ビュー表のデメリット
ビュー表には便利な点が多い一方で、注意点もあります。
- ビューは実データを保存しないため、大量のデータを扱うと処理が遅くなることがある。
- 複雑なビューを重ねて作ると、SQLの実行計画が複雑化してパフォーマンスが低下する可能性がある。
- 一部のデータベースでは、ビューを通じた更新や削除に制限がある。
6. ビュー表の利用シーン
ビュー表は業務でよく利用されます。例えば以下のような場面です。
- 売上テーブルから「年月ごとの売上合計」をまとめたビューを作り、分析に使う。
- 顧客テーブルから「名前と電話番号」だけを表示するビューを作り、営業担当者に渡す。
- 社員テーブルから「名前とメールアドレス」だけを表示し、システム連絡用に利用する。
このように、ビュー表は必要なデータだけを切り出して効率よく活用するのに最適です。
7. ビュー表の歴史的背景
ビューという概念は、1970年代に登場した関係モデル(カンケイモデル)の理論に基づいています。エドガー・F・コッド(Edgar F. Codd エドガーエフコッド)が提唱したデータベースの考え方の中で、ビューはユーザーごとに異なる“見え方”を提供する仕組みとして導入されました。現在のSQLにおけるビュー表も、この理論を受け継いでおり、現代のシステム開発やデータ分析に欠かせない存在となっています。