結合(関係演算)とは?初心者向けにわかりやすく解説|データベース基礎
生徒
「先生、データベースの勉強をしていたら“結合(関係演算)”っていう言葉が出てきました。これはどういう意味なんですか?」
先生
「結合(ケツゴウ)は、関係代数(カンケイダイ数)の基本操作の一つで、英語ではJoin(ジョイン)と呼ばれます。二つ以上のテーブルを条件に基づいてつなぎ合わせて、一つの表を作る演算のことです。」
生徒
「なるほど!例えば“社員テーブル”と“部署テーブル”を結び付けるような感じですか?」
先生
「そうです。同じ部署番号や社員IDといった共通の列を使って結び付けることで、別々の情報を一つにまとめることができます。」
生徒
「SQL(エスキューエル)でもJOINってよく見ますけど、それと同じ考え方なんですね?」
先生
「はい、まさにそのJOINの考え方が関係演算の“結合”なのです。では詳しく見ていきましょう。」
1. 結合(関係演算)の基本とは?
結合(ケツゴウ)は、関係代数における基本演算の一つで、英語ではJoin(ジョイン)と呼ばれます。二つ以上のテーブルを共通の列をもとに組み合わせ、一つの新しいテーブルを作る操作です。例えば、社員テーブルと部署テーブルを結合すると「社員名と部署名をまとめた一覧表」が作れます。
2. 結合のイメージ
結合は、ジグソーパズルのピースをつなぎ合わせるイメージです。社員テーブルに「部署番号」があり、部署テーブルにも「部署番号」があるとき、その番号を手がかりに両方を結び付けます。結果として「社員名・年齢・部署名」が並んだ表が完成します。別々のテーブルから情報を組み合わせるので、より豊かな情報が得られるのです。
3. SQLでのJOINの書き方
SQLでは、結合を実現するのにJOINを使います。以下は例です。
SELECT 社員.名前, 部署.部署名
FROM 社員
INNER JOIN 部署
ON 社員.部署番号 = 部署.部署番号;
このクエリでは、社員テーブルと部署テーブルを部署番号で結合し、社員の名前と部署名を一覧表示しています。
4. 結合の種類
SQLには複数の結合方法があります。それぞれの特徴を理解することが大切です。
- 内部結合(INNER JOIN):両方のテーブルに共通するデータだけを取り出す。
- 外部結合(OUTER JOIN):片方にしかないデータも残しながら結合する。
- 左外部結合(LEFT JOIN):左側のテーブルのデータをすべて残す。
- 右外部結合(RIGHT JOIN):右側のテーブルのデータをすべて残す。
- 自己結合(SELF JOIN):同じテーブル同士を結合して使う。
例えば、左外部結合を使うと「部署が未登録の社員」も一覧に残すことができます。
5. 結合を使うメリット
結合を使うと、別々に保存されているデータを組み合わせて一つにまとめることができます。これにより、データの整合性を保ちながら柔軟に情報を取り出せます。例えば以下のような場面で役立ちます。
- 社員と部署を結合して「誰がどの部署に所属しているか」を表示する。
- 注文テーブルと顧客テーブルを結合して「誰が何を注文したか」を表示する。
- 売上テーブルと商品テーブルを結合して「売上に含まれる商品の名前」を表示する。
6. 結合と他の関係演算との違い
関係演算には、結合のほかに和(ワ)、選択(センタク)、射影(シャエイ)、差(サ)などがあります。その中で結合は、異なるテーブルをつなげて新しい情報を作る役割を持っています。選択や射影が一つのテーブル内で完結する操作なのに対し、結合は複数のテーブルを組み合わせる点が大きな違いです。
7. 結合の歴史的な背景
結合という概念は、1970年代にエドガー・F・コッド(Edgar F. Codd エドガーエフコッド)が提唱した関係モデル(カンケイモデル)に基づいています。データを分割して保存し、必要に応じて結合して使うという考え方は、データの重複を避け、効率的に管理するための工夫でした。今日のSQLにおけるJOIN構文も、この理論を基礎にしています。