カテゴリ: 基本情報技術者試験 更新日: 2025/09/24

結合(関係演算)とは?初心者向けにわかりやすく解説|データベース基礎

結合(関係演算)
結合(関係演算)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、データベースの勉強をしていたら“結合(関係演算)”っていう言葉が出てきました。これはどういう意味なんですか?」

先生

「結合(ケツゴウ)は、関係代数(カンケイダイ数)の基本操作の一つで、英語ではJoin(ジョイン)と呼ばれます。二つ以上のテーブルを条件に基づいてつなぎ合わせて、一つの表を作る演算のことです。」

生徒

「なるほど!例えば“社員テーブル”と“部署テーブル”を結び付けるような感じですか?」

先生

「そうです。同じ部署番号や社員IDといった共通の列を使って結び付けることで、別々の情報を一つにまとめることができます。」

生徒

「SQL(エスキューエル)でもJOINってよく見ますけど、それと同じ考え方なんですね?」

先生

「はい、まさにそのJOINの考え方が関係演算の“結合”なのです。では詳しく見ていきましょう。」

1. 結合(関係演算)の基本とは?

1. 結合(関係演算)の基本とは?
1. 結合(関係演算)の基本とは?

結合(ケツゴウ)は、関係代数における基本演算の一つで、英語ではJoin(ジョイン)と呼ばれます。二つ以上のテーブルを共通の列をもとに組み合わせ、一つの新しいテーブルを作る操作です。例えば、社員テーブルと部署テーブルを結合すると「社員名と部署名をまとめた一覧表」が作れます。

2. 結合のイメージ

2. 結合のイメージ
2. 結合のイメージ

結合は、ジグソーパズルのピースをつなぎ合わせるイメージです。社員テーブルに「部署番号」があり、部署テーブルにも「部署番号」があるとき、その番号を手がかりに両方を結び付けます。結果として「社員名・年齢・部署名」が並んだ表が完成します。別々のテーブルから情報を組み合わせるので、より豊かな情報が得られるのです。

3. SQLでのJOINの書き方

3. SQLでのJOINの書き方
3. SQLでのJOINの書き方

SQLでは、結合を実現するのにJOINを使います。以下は例です。

SELECT 社員.名前, 部署.部署名
FROM 社員
INNER JOIN 部署
ON 社員.部署番号 = 部署.部署番号;

このクエリでは、社員テーブルと部署テーブルを部署番号で結合し、社員の名前と部署名を一覧表示しています。

4. 結合の種類

4. 結合の種類
4. 結合の種類

SQLには複数の結合方法があります。それぞれの特徴を理解することが大切です。

  • 内部結合(INNER JOIN):両方のテーブルに共通するデータだけを取り出す。
  • 外部結合(OUTER JOIN):片方にしかないデータも残しながら結合する。
  • 左外部結合(LEFT JOIN):左側のテーブルのデータをすべて残す。
  • 右外部結合(RIGHT JOIN):右側のテーブルのデータをすべて残す。
  • 自己結合(SELF JOIN):同じテーブル同士を結合して使う。

例えば、左外部結合を使うと「部署が未登録の社員」も一覧に残すことができます。

5. 結合を使うメリット

5. 結合を使うメリット
5. 結合を使うメリット

結合を使うと、別々に保存されているデータを組み合わせて一つにまとめることができます。これにより、データの整合性を保ちながら柔軟に情報を取り出せます。例えば以下のような場面で役立ちます。

  • 社員と部署を結合して「誰がどの部署に所属しているか」を表示する。
  • 注文テーブルと顧客テーブルを結合して「誰が何を注文したか」を表示する。
  • 売上テーブルと商品テーブルを結合して「売上に含まれる商品の名前」を表示する。

6. 結合と他の関係演算との違い

6. 結合と他の関係演算との違い
6. 結合と他の関係演算との違い

関係演算には、結合のほかに和(ワ)、選択(センタク)、射影(シャエイ)、差(サ)などがあります。その中で結合は、異なるテーブルをつなげて新しい情報を作る役割を持っています。選択や射影が一つのテーブル内で完結する操作なのに対し、結合は複数のテーブルを組み合わせる点が大きな違いです。

7. 結合の歴史的な背景

7. 結合の歴史的な背景
7. 結合の歴史的な背景

結合という概念は、1970年代にエドガー・F・コッド(Edgar F. Codd エドガーエフコッド)が提唱した関係モデル(カンケイモデル)に基づいています。データを分割して保存し、必要に応じて結合して使うという考え方は、データの重複を避け、効率的に管理するための工夫でした。今日のSQLにおけるJOIN構文も、この理論を基礎にしています。

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