カテゴリ: 基本情報技術者試験 更新日: 2025/09/22

和(関係演算)とは?初心者向けにわかりやすく解説|データベース基礎

和(関係演算)
和(関係演算)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、データベースの勉強をしていたら“和(関係演算)”って出てきました。これはどういう意味なんですか?」

先生

「良いところに気がつきましたね。“和(ワ)”は、関係代数(カンケイダイ数)の基本的な演算の一つで、英語ではUnion(ユニオン)と呼ばれるものです。二つの表(テーブル)を合わせて一つにまとめる操作を指します。」

生徒

「なるほど!じゃあ二つのテーブルを合体させるんですね。でも、同じデータがあったらどうなるんですか?」

先生

「その場合は、重複(ジュウフク)は自動的に取り除かれます。つまり同じ行が二回表示されることはありません。これは集合の“和”のイメージと同じです。」

生徒

「集合と似ているんですね!じゃあ、SQL(エスキューエル)でも同じように使えるんですか?」

先生

「はい、SQLでもUNIONというキーワードを使って実現できます。詳しく見ていきましょう。」

1. 和(関係演算)の基本とは?

1. 和(関係演算)の基本とは?
1. 和(関係演算)の基本とは?

和(ワ)とは、関係代数(カンケイダイ数)の演算の一つで、英語ではUnion(ユニオン)と呼ばれます。二つの関係(テーブル)を一つにまとめるときに利用されます。例えば、学生テーブルと社会人テーブルの両方に含まれる「名前」をまとめて一覧表示したいときに役立ちます。

ここで重要なのは、和では同じ構造(同じ列数やデータ型)のテーブル同士でなければならないという点です。列が違うテーブル同士を無理に和にすることはできません。

2. 和(Union)のイメージ

2. 和(Union)のイメージ
2. 和(Union)のイメージ

和は算数で習った集合の和と同じイメージです。例えば、「A組の出席番号一覧」と「B組の出席番号一覧」を合わせて「全員の一覧」を作るようなイメージです。

このとき、もし同じ生徒が両方のリストに載っていても、結果としては一人分だけが表示されます。これは重複が取り除かれる仕組みがあるからです。

3. SQLでのUNIONの使い方

3. SQLでのUNIONの使い方
3. SQLでのUNIONの使い方

データベース言語であるSQL(エスキューエル)では、和を表現するためにUNIONというキーワードを使います。

SELECT 名前 FROM 学生
UNION
SELECT 名前 FROM 社会人;

この例では、学生テーブルと社会人テーブルの両方にある名前をまとめて一つの一覧にしています。もし同じ名前が両方にあっても一度だけ表示されます。

4. UNIONとUNION ALLの違い

4. UNIONとUNION ALLの違い
4. UNIONとUNION ALLの違い

SQLにはUNIONのほかにUNION ALLという書き方もあります。違いは「重複を削除するかどうか」です。

  • UNION:重複を削除して表示する。
  • UNION ALL:重複を削除せず、そのまま表示する。

例えば、テーブルAに「山田」があり、テーブルBにも「山田」があれば、UNIONでは一つだけ、UNION ALLでは二つ表示されます。状況に応じて使い分ける必要があります。

5. 和を使うと便利な場面

5. 和を使うと便利な場面
5. 和を使うと便利な場面

和(Union)は、複数のデータを一つにまとめたいときに役立ちます。例えば次のような場面です。

  • 複数の支店の売上データを一つにまとめるとき。
  • 異なる種類のユーザー(顧客、会員、社員)のリストを一つにまとめたいとき。
  • 異なる年度の成績データを一つの表にしたいとき。

このように、和は実務でもとてもよく使われる操作です。

6. 和と他の関係演算との違い

6. 和と他の関係演算との違い
6. 和と他の関係演算との違い

関係演算(カンケイエンザン)には和以外にも差(サ)、積(セキ)、射影(シャエイ)、選択(センタク)などがあります。その中で和は「広くまとめる」役割を持っています。差は「片方にしかないデータ」を取り出し、積は「共通するデータ」を取り出すので、性質が異なります。

この違いを理解することで、データベースをより柔軟に扱えるようになります。

7. 和の歴史的な背景

7. 和の歴史的な背景
7. 和の歴史的な背景

和という演算は、1970年代にエドガー・F・コッド(Edgar F. Codd エドガーエフコッド)という研究者が提唱した「関係モデル(カンケイモデル)」に基づいています。数学の集合論を応用してデータを整理する考え方の中で、和という操作が重要な位置を占めています。

つまり、現在私たちが当たり前のように使っているSQLのUNIONも、この理論に根ざしたものなのです。

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