関係演算とは?リレーショナルデータベースの基本操作を初心者向けに解説
生徒
「先生、リレーショナルデータベースの参考書を読んでいたら『関係演算』という言葉が出てきたんですけど、これはどういう意味なんですか?」
先生
「関係演算は、リレーショナルデータベース(アールディービー)の表、つまりテーブルに対して行う操作のことです。読み方は関係演算(カンケイエンザン)といいます。」
生徒
「テーブルに対して操作っていうと、どんなことができるんですか?」
先生
「例えば、条件を満たす行だけを取り出すとか、必要な列だけを抜き出すとか、複数のテーブルを結合するといった操作があります。これらをまとめて関係演算と呼ぶんです。」
1. 関係演算とは?
関係演算とは、リレーショナルデータベースでテーブルに対して行う基本操作の総称です。テーブルは行と列で構成された関係(リレーション)なので、そこで行う演算を関係演算と呼びます。
関係演算には大きく分けて「選択」「射影」「結合」「和」「差」「積」などがあり、データを効率的に扱うために使われます。
2. 選択(せんたく)
選択とは、テーブルから特定の条件を満たす行だけを取り出す演算です。例えば「社員テーブル」から「部署が営業の社員」だけを抜き出すといった操作です。
これは日常的に「検索」として使われるイメージで、必要なデータを効率よく探すための基本です。
3. 射影(しゃえい)
射影とは、テーブルから特定の列だけを取り出す演算です。例えば「社員番号と名前」だけを表示するといった使い方です。
必要な情報だけを整理して一覧できるため、無駄を省いて効率的にデータを扱えます。
4. 結合(けつごう)
結合とは、複数のテーブルを関連付けて一つの表にする操作です。社員テーブルと部署テーブルを部署番号で結びつけ、社員名と部署名を一緒に表示するような場面で使います。
リレーショナルデータベースの強みは、正規化された複数のテーブルを結合して柔軟にデータを扱える点にあります。
5. 和(わ)、差(さ)、積(せき)
和・差・積は集合演算の考え方をデータベースに応用したものです。
- 和:二つのテーブルから共通する列を持つデータをまとめて一つにする。
- 差:一方のテーブルにはあるが、もう一方にはないデータを取り出す。
- 積:両方のテーブルに存在する共通のデータだけを抽出する。
これらは数学の集合の概念をそのままデータベースに応用しているのが特徴です。
6. 関係演算の歴史と背景
関係演算の考え方は、1970年代にエドガー・F・コッドが提唱したリレーショナルモデルに基づいています。関係代数(カンケイダイサン)という理論に沿って設計されており、データベースの一貫性や操作の標準化に大きく貢献しました。
今ではSQL(エスキューエル)と呼ばれる言語で、関係演算を直感的に扱えるようになっています。
7. SQLと関係演算の関係
関係演算は理論的な概念ですが、実際にはSQLで表現されます。例えば:
- 選択 →
WHERE句 - 射影 →
SELECTで列を指定 - 結合 →
JOIN操作 - 和・差・積 →
UNION、EXCEPT、INTERSECT
SQLを学ぶときに「なぜこの操作があるのか」を理解するには、関係演算の基礎を知っておくことが大切です。
8. 初心者向けのイメージ例
関係演算を日常にたとえると、図書館で本を探す作業に似ています。選択は「ジャンルが小説の本を探す」、射影は「タイトルと著者名だけをメモする」、結合は「著者リストと出版社リストを組み合わせる」といったイメージです。
和・差・積は「図書館Aと図書館Bの蔵書を比較する」ような感覚で理解すると分かりやすいでしょう。