カテゴリ: 基本情報技術者試験 更新日: 2025/11/05

バックアップとは?初心者でもわかるデータを守る基本と種類をやさしく解説

バックアップ
バックアップ

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、パソコンの勉強をしていたら『バックアップ』ってよく出てくるんですけど、これは何のことなんですか?」

先生

「バックアップ(Backup:バックアップ)とは、大切なデータのコピーを別の場所に保存しておくことです。もしもパソコンが壊れたり、誤ってファイルを消してしまっても、バックアップがあれば元に戻せます。」

生徒

「なるほど。つまりデータの保険みたいなものですね!」

先生

「そういうことです。企業のデータベース(Database:データベース)でも個人の写真や書類でも、バックアップを取っておくことがとても重要なんですよ。」

生徒

「どんな方法でバックアップするんですか?」

先生

「バックアップにはいくつかの種類があります。それぞれ特徴があるので、順に説明していきましょう。」

1. バックアップとは?

1. バックアップとは?
1. バックアップとは?

バックアップ(読み方はバックアップ)とは、コンピュータやサーバーに保存されているデータを別の場所にコピーしておくことです。バックアップを取っておくことで、ハードディスク(HDD:エイチディーディー)やSSD(エスエスディー)が故障したとき、またはウイルス感染や操作ミスでデータが消えたときに復元できます。

データは一度失われると復旧が難しい場合が多いため、バックアップはデータ保護の基本中の基本といえます。特に企業では、顧客情報や会計データなどの重要データを守るために、定期的なバックアップ運用が欠かせません。

2. バックアップの目的と重要性

2. バックアップの目的と重要性
2. バックアップの目的と重要性

バックアップの目的は、「データを安全に保管し、いつでも元に戻せるようにすること」です。たとえば、パソコンが壊れたり、災害でサーバーが停止したとしても、別の場所にバックアップがあれば業務を継続できます。

特に近年はサイバー攻撃やランサムウェア(Ransomware:ランサムウェア)によるデータ暗号化の被害も増えており、バックアップの重要性がさらに高まっています。バックアップがなければ、企業活動が止まり、大きな損害につながることもあります。

個人のパソコンでも、家族の写真や仕事の書類など大切なデータを守るために、定期的にバックアップを取る習慣をつけておくと安心です。

3. バックアップの種類

3. バックアップの種類
3. バックアップの種類

バックアップには主に3つの方法があります。それぞれの特徴を理解して使い分けることが大切です。

  • ① フルバックアップ:すべてのデータをまるごとコピーする方法です。完全な状態で保存されるので復元が簡単ですが、時間と容量がかかります。
  • ② 差分バックアップ:前回のフルバックアップ以降に変更された部分だけを保存します。フルよりも効率的ですが、復元には複数のバックアップが必要です。
  • ③ 増分バックアップ:直前のバックアップから変更された部分だけを保存します。容量を節約できますが、復元にはすべての増分データが必要です。

たとえば、毎日全体のデータをバックアップするのは非効率なので、週に1回フルバックアップを取り、毎日は差分または増分バックアップを行うのが一般的です。

4. バックアップの保存場所

4. バックアップの保存場所
4. バックアップの保存場所

バックアップは「どこに保存するか」も重要です。保存場所によって安全性や利便性が変わります。

  • ① 外付けハードディスク:家庭でも手軽に利用できます。USBで接続して簡単にデータをコピー可能です。
  • ② ネットワークストレージ(NAS:ナス):家庭やオフィスで複数の端末からアクセスできるバックアップ方法です。
  • ③ クラウドストレージ:インターネット上のサーバーにバックアップを取る方法です。代表的なサービスはGoogle Drive(グーグルドライブ)やDropbox(ドロップボックス)です。
  • ④ テープ装置:企業で利用されることが多く、大量データを長期保存するのに向いています。

さらに安全性を高めるために、バックアップデータは複数の場所に分けて保存する「冗長化(ジョウチョウカ)」も重要です。

5. バックアップの運用ルール

5. バックアップの運用ルール
5. バックアップの運用ルール

バックアップを正しく運用するには、次のようなルールを守ることが大切です。

  • ① 定期的に実施する:毎日や毎週など、スケジュールを決めて自動化するのが理想です。
  • ② バックアップデータを検証する:コピーしただけで満足せず、実際に復元できるか確認することが重要です。
  • ③ バックアップデータの保護:パスワード設定や暗号化を行い、第三者に見られないようにします。
  • ④ 複数世代を保存する:最新だけでなく、過去数回分のバックアップを残しておくと安心です。

特に、バックアップしたデータを一か所にだけ保存すると、火災や災害時に同時に失われる危険があるため、遠隔地やクラウドへの保存も取り入れましょう。

6. バックアップとリストアの関係

6. バックアップとリストアの関係
6. バックアップとリストアの関係

バックアップを取ったあとの「復元」作業をリストア(Restore:リストア)といいます。リストアは、バックアップしたデータを元の状態に戻すための手順です。

バックアップとリストアはセットで考える必要があります。どんなに完璧にバックアップを取っても、リストアがうまくいかなければ意味がありません。定期的にテストを行い、復元できるか確認することが大切です。

企業のシステムでは、災害対策(BCP:ビーシーピー)の一環として、バックアップとリストアの訓練を行うこともあります。

7. バックアップの歴史と最新動向

7. バックアップの歴史と最新動向
7. バックアップの歴史と最新動向

バックアップの考え方は、コンピュータが普及し始めた1960年代から存在しています。当時は磁気テープでデータを保存していました。現在では、クラウドバックアップや自動化ツールの登場により、誰でも簡単にデータを守れる時代になりました。

さらに最近では、「スナップショット(Snapshot:スナップショット)」という瞬間的なコピーを取る技術も一般的です。データベースや仮想マシンの状態をすぐに復元できるため、トラブル発生時の復旧がより迅速になっています。

このように、バックアップは単なるコピーではなく、「事業継続」や「情報セキュリティ」を支える大切な仕組みとして進化し続けているのです。

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