暗号とは?初心者でもわかる意味と仕組み・情報セキュリティの基本
生徒
「先生、『暗号』ってニュースでよく聞くけど、パソコン初心者の僕でも理解できるように教えてもらえますか?」
先生
「もちろんです!『暗号(アンゴウ)』は、パソコンやスマホのデータを守るための大切な技術です。通信や保存する情報を、他の人にわからないように変える仕組みですね。」
生徒
「じゃあ、暗号を使うと、どんな場面で役に立つんですか?」
先生
「たとえば、インターネットでクレジットカードの番号を入力する時や、SNSでメッセージを送る時に使われます。誰かに盗み見られないように、情報を保護しているんですよ。」
生徒
「なるほど〜。仕組みとか種類もあるんですか?」
先生
「はい、それでは基本から順番に見ていきましょう!」
1. 暗号(アンゴウ)とは何か?
暗号(アンゴウ)とは、情報を他人に知られないように変換する技術のことです。例えば、パスワードや個人情報、クレジットカード番号などの重要なデータを守るために使われます。
暗号の仕組みを使うことで、情報を安全にやり取りできます。たとえば、オンラインショッピングや銀行のネットサービスなどで使われる「SSL暗号通信」は代表的な例です。
暗号技術は、パソコンやスマホ、クラウドサービス、Wi-Fiのセキュリティにも使われています。つまり、わたしたちが日常的に使っているデジタル機器の多くに関係しているのです。
2. 暗号化と復号(フクゴウ)
暗号技術には大きく分けて「暗号化(アンゴウカ)」と「復号(フクゴウ)」があります。
- 暗号化:わかりやすい情報(平文)を、読めないように変換すること。
- 復号:変換された情報(暗号文)を、元のわかりやすい情報に戻すこと。
たとえば、メールの内容を暗号化して送ると、途中で誰かに見られても内容はわかりません。そして、受け取った相手が復号すれば、元のメッセージを読むことができます。
3. 共通鍵暗号方式と公開鍵暗号方式
暗号の方式には主に2つあります。「共通鍵暗号方式(キョウツウカギアンゴウホウシキ)」と「公開鍵暗号方式(コウカイカギアンゴウホウシキ)」です。
共通鍵暗号方式
同じ鍵を使って、暗号化と復号を行う方式です。情報を送る側と受け取る側の両方が、同じ秘密の鍵を持っている必要があります。
たとえば、家の鍵のようなイメージで、送信者と受信者が同じ鍵を持っていないと使えません。
公開鍵暗号方式
2つの鍵を使う方式です。ひとつは「公開鍵(コウカイカギ)」、もうひとつは「秘密鍵(ヒミツカギ)」です。
- 公開鍵:誰でも見られる鍵
- 秘密鍵:本人だけが持つ鍵
情報を送るときは、相手の「公開鍵」で暗号化します。そして、受け取った相手は自分だけが持っている「秘密鍵」で復号します。
4. 実生活で使われる暗号の例
実際に、わたしたちの生活の中でも暗号はたくさん使われています。
- スマートフォンのロック解除(暗号化されたパスコード)
- オンラインショッピングでのクレジットカード情報送信
- Wi-Fi接続時のパスワード保護
- LINEやSNSのメッセージ送信(エンドツーエンド暗号化)
これらはすべて、情報が安全に届くように、暗号技術が裏で働いています。
5. 暗号の歴史と豆知識
実は、暗号の考え方は古代からありました。紀元前のローマ帝国では、「カエサル暗号(カエサルアンゴウ)」という文字をずらす方法が使われていました。
たとえば、「A」を「D」にずらすと、メッセージが他人には読めなくなります。これはとてもシンプルな方法ですが、暗号の基本的な考え方を表しています。
現代では「AES(エーイーエス)」や「RSA(アールエスエー)」といった、もっと強力な暗号方式が使われています。
6. パスワードと暗号の関係
よく「パスワード=暗号」と思われがちですが、実際には少し違います。
パスワードは、本人確認(認証)に使われるもので、暗号は情報そのものを守る仕組みです。ですが、パスワードそのものも暗号化して保存されていることが多く、どちらもセキュリティにとって重要な役割を果たします。
たとえば、SNSにログインするときのパスワードは、暗号化されてデータベースに保存され、万が一不正アクセスされても、すぐには読めないようになっています。
7. ハッシュ関数と暗号の違い
ハッシュ関数(ハッシュカンスウ)という言葉も、情報セキュリティではよく出てきます。これも一種の変換ですが、「復号できない暗号」と思うとイメージしやすいです。
ハッシュ関数では、たとえばパスワードを「特定の文字列」に変換し、それを保存します。元に戻すことはできませんが、一致するかどうかは確認できます。
暗号は「元に戻せる」のが基本ですが、ハッシュは「戻せない」のが特徴です。