ウォードライビングとは?初心者でもわかる無線LANのセキュリティリスク
生徒
「ウォードライビングって何ですか?聞いたことない言葉なんですけど…」
先生
「ウォードライビングとは、車やバイク、自転車などで移動しながら、無線LANの電波を探す行為のことです。読み方はウォードライビングです。」
生徒
「無線LANの電波を探すだけなら、悪いことじゃないように思えますが…」
先生
「そのとおり、電波を探すだけでは違法ではありません。しかし、見つけた無線LANに無断で接続したり、通信内容をのぞき見したりすると、不正アクセスになります。」
1. ウォードライビング(Wardriving)の読み方と意味
ウォードライビングとは、英語でWardrivingと書き、読み方はウォードライビングです。この言葉は、かつての映画「ウォー・ゲーム」に出てくるハッカーの行動と、車(ドライビング)を組み合わせた造語です。
内容としては、ノートパソコンやスマートフォン、GPS機器などを使って移動しながら、周囲にある無線LAN(読み方はムセンラン)アクセスポイントの電波を探し出す行為を指します。
この行為自体は観測や調査を目的とする場合もありますが、セキュリティの甘い無線LANを探して悪用するために行うケースもあり、情報セキュリティの分野で重要なキーワードになっています。
2. 無線LAN(Wi-Fi)の仕組みとセキュリティの注意点
無線LAN(Wi-Fi:ワイファイ)は、ケーブルを使わずにインターネットへ接続できる便利な技術です。多くの家庭や店舗、カフェ、ホテルなどで使われています。
しかし、無線LANの電波は壁を通り抜けて広がるため、建物の外にも届いてしまいます。そのため、パスワードが設定されていない無線LANや、暗号化方式が古いアクセスポイントは、外部から簡単にアクセスされるおそれがあります。
このような脆弱な無線LANを見つけて、不正に接続するためにウォードライビングが利用されるのです。
3. ウォードライビングの具体的な方法と使用機器
ウォードライビングを行うには、以下のような道具が使われます:
- ノートパソコンまたはスマートフォン
- 無線LANの電波を検出できるソフトウェア(例:NetStumblerなど)
- GPS機能付きのデバイス(位置情報を記録するため)
- 車やバイク、自転車などの移動手段
電波を探知すると、SSID(読み方はエスエスアイディー)と呼ばれるネットワーク名や、暗号化の有無、信号の強さ、アクセスポイントの位置などが記録されます。
4. なぜウォードライビングが問題になるのか?
ウォードライビングで得た情報をもとに、不正に無線LANへ接続する行為は不正アクセス禁止法に抵触します。また、通信内容をのぞき見したり、勝手にネットワークを使用したりすると、さらに別の法律にも違反する可能性があります。
こうした行為は、他人の通信の自由やプライバシーを侵害するため、社会的にも大きな問題です。ネットワークを安全に使うためには、自分だけでなく、周囲の環境にも注意を払う必要があります。
5. 自宅のWi-Fiをウォードライビングから守る方法
自分の無線LANがウォードライビングによって狙われないようにするには、以下の対策が大切です:
- SSIDの隠蔽:SSIDを非公開に設定すると、電波一覧に表示されなくなります。
- WPA3などの強力な暗号化を利用:古いWEP(読み方はウェップ)は簡単に破られるのでNGです。
- 推測されにくいパスワードの設定:英数字と記号を組み合わせた長いパスワードにしましょう。
- 不要な機能の無効化:リモート管理機能など、使わない機能はオフにします。
こうした基本的なセキュリティ対策を行うだけでも、無線LANの安全性は大きく向上します。
6. ウォードライビングに関する雑学や歴史
ウォードライビングは2000年代初頭に流行しました。当時は多くの家庭や企業が無線LANを導入し始めたばかりで、セキュリティ設定が不十分なアクセスポイントが多く存在していました。
この時期に、一部のIT技術者やハッカーがウォードライビングを行い、都市全体のWi-Fiマップを作成したという事例もあります。また、航空機を使って無線LANを探索する「ウォーフライング(WarFlying)」や、自転車を使う「ウォーライディング(WarRiding)」なども登場しました。
こうした行為は一部では技術的な興味や研究目的で行われましたが、犯罪に悪用されるリスクもあるため、現在では社会的な警戒対象となっています。