テンペストとは?電磁波による情報漏えいの脅威と対策をわかりやすく解説
生徒
「先生、『テンペスト』って言葉を聞いたんですけど、何のことですか?」
先生
「テンペストというのは、コンピューターなどの電子機器が発する電磁波(デンジハ)を盗み見て、画面や通信内容を読み取る手法のことをいいます。」
生徒
「えっ!?電磁波で画面の中身がわかるんですか!?」
先生
「そうなんです。だから、セキュリティの世界では『テンペスト攻撃』への対策も大事なんですよ。詳しく解説していきましょう。」
1. テンペスト(TEMPEST)の読み方と意味
テンペストは、英語で表記するとTEMPESTです。読み方はテンペスト(テンペスト)とカタカナで発音します。テンペストは、もともとアメリカの国家機関が使っていた用語で、電磁波を使った情報漏えいの脅威や、その対策に関する規格を指していました。
簡単に言うと、コンピューターやプリンターなどの電子機器から出る目に見えない電磁波(デンジハ)を利用して、誰かが盗み見するという攻撃のことを指します。
2. なぜテンペストが危険なのか?
テンペストが危険なのは、パソコンやモニターから漏れる電磁波を専用の装置で受信することで、画面の内容や入力している文字などを外部から盗み見ることができるからです。特に、画面に表示されているパスワードや機密資料などが盗まれると、大きな問題になります。
テンペスト攻撃は、高性能な装置と知識が必要なため、一般的な犯罪者が使うことは少ないですが、国家機関や企業スパイなどが使う可能性があります。
3. どんな機器がテンペストの対象になるの?
テンペスト攻撃の対象になるのは、主に以下のような機器です:
- パソコン(特にモニターや本体)
- キーボード
- プリンター
- ネットワーク機器(ルーターやスイッチなど)
これらの機器は、内部で電気が流れて動作しており、その際に微弱な電磁波が外に漏れます。その電磁波を利用して、情報を盗み出すのがテンペストの手法です。
4. テンペスト攻撃の具体的な手法
テンペスト攻撃では、以下のような手順がとられます:
- 攻撃者がターゲットの近くに専用の受信機を設置する
- 電子機器から出る電磁波を受信して記録する
- 受信した電磁波データを解析して、画面や通信内容を再現する
このように、物理的に機器に触れなくても、近くにいるだけで情報が盗まれてしまう可能性があるため、非常に怖い攻撃手法です。
5. テンペストへの対策方法
テンペスト攻撃を防ぐためには、以下のような対策が必要です:
- 電磁波を遮断するシールドルームの使用
- 電磁波を出しにくい機器(TEMPEST対策済み機器)の導入
- 機密情報を扱う部屋の周囲を金属板などで囲む
- 盗聴器などの不審な機器が置かれていないか定期的にチェックする
これらの対策は、一般家庭ではあまり必要ありませんが、企業や官公庁などでは重要な対策になります。
6. テンペストの歴史や背景知識
テンペストという言葉は、アメリカ国家安全保障局(NSA)が開発したセキュリティ基準が元になっています。冷戦時代には、敵国による情報盗聴を防ぐために研究が進められました。今では、各国の政府機関や軍事機関で重要視されているセキュリティ対策の一つです。
また、テンペスト技術は合法な場面でも使われることがあります。例えば、通信機器が本当に電磁波漏えいの危険がないかを調べる「検査」のために使用されます。
7. パソコン初心者が知っておくべきポイント
テンペストのような攻撃は、日常的に遭う可能性はとても低いですが、セキュリティの世界では大きな問題です。特に、会社で働く人や機密情報を扱う立場にある人は、こうしたリスクについて知っておくことが重要です。
また、「電磁波」や「情報漏えい(ジョウホウロウエイ)」というキーワードも、セキュリティの基本として覚えておきましょう。