リピータとは?初心者でもわかるネットワーク通信の中継装置をやさしく解説
生徒
「ネットワークの勉強をしていたら、『リピータ』っていう言葉が出てきたんですが、これは何ですか?」
先生
「リピータは、ネットワークで使われる中継装置のひとつです。読み方はリピータです。」
生徒
「中継装置って、電波を延ばすものですか?」
先生
「そのとおりです。リピータは、通信の信号を強くして遠くまで届くようにしてくれるんですよ。では詳しく解説していきましょう。」
1. リピータとは?読み方と基本の意味
リピータとは、ネットワーク通信で使われる機器の一つで、信号を中継して再送信する装置のことです。読み方はリピータです。
リピータは、ネットワークケーブルなどを通って伝わる信号が、長い距離になると弱くなってしまうのを防ぐために使われます。信号が弱くなると、通信エラーや速度の低下につながります。そのため、一定の距離ごとにリピータを設置して信号を「元の強さ」に戻してあげるのです。
2. リピータの役割とは?
リピータの主な役割は、ネットワーク上を流れるデジタル信号を正確に再生し、次の機器に届けることです。これによって、通信の距離を延ばしたり、信号の劣化を防いだりすることができます。
たとえば、2台のパソコンを50メートルのLANケーブルでつないだとします。通常、LANケーブルは100メートル以内で使うことが推奨されていますが、もしこれを超えて150メートルにすると、途中で信号が弱くなってしまいます。ここでリピータを途中に挟めば、50メートルごとに信号を元通りにしてくれるため、通信が安定します。
3. リピータの仕組みと動作
リピータは、受信した信号の形やタイミングを確認し、それを再生成して出力します。この再生された信号は、まるで新しく送信されたかのように、正確な状態で次の機器へ届きます。
リピータはOSI参照モデルの物理層(読み方:ブツリソウ)で動作しており、データの内容までは理解せず、あくまで「信号の形」に注目して処理を行います。
4. リピータの使用例と利用シーン
リピータは、企業のオフィスや工場など、ネットワーク配線が長くなる場所でよく使われます。また、家庭でもWi-Fiの電波が届かないときに使う「Wi-Fi中継器」も、リピータの一種です。
たとえば、リビングにあるWi-Fiルーターの電波が2階の部屋まで届きにくいとき、階段の途中にWi-Fiリピータを設置することで、電波を中継して通信を安定させることができます。
5. リピータの特徴と制限
リピータにはいくつかの特徴があります。
- 通信距離を延ばすことができる
- データの内容には関与しない(あくまで物理的な信号の再生)
- 同じネットワークセグメント内で使われる
ただし、リピータにも限界があります。Ethernet(イーサネット)では、最大で4台までしかリピータを直列に使えません。また、全体の通信速度が上がるわけではないので、他のネットワーク機器(スイッチやルーター)と用途を混同しないように注意が必要です。
6. リピータと他のネットワーク機器の違い
ネットワークでは、リピータ以外にも「ハブ」「スイッチ」「ルーター」などの機器がありますが、それぞれ役割が異なります。
- リピータ:信号の再生だけを行う物理層の機器
- ハブ:複数の機器を接続し、信号を同時に送る
- スイッチ:必要な機器だけにデータを送る賢いハブ
- ルーター:異なるネットワーク同士をつなぐ中継役
このように、リピータは最もシンプルで基礎的な中継機器です。
7. リピータの歴史と今の活用法
リピータは、初期のイーサネット(Ethernet)通信でよく使われていました。当時は同軸ケーブルを使用しており、通信距離を伸ばすにはリピータが欠かせませんでした。
現在では、高性能なスイッチングハブやルーターの普及により、純粋な「リピータ」は少なくなってきていますが、「Wi-Fi中継器」や「光ファイバー中継装置」など、形を変えて今でもさまざまな場所で活躍しています。
8. よくある質問(FAQ)
リピータはどんなときに使うの?
通信距離が長すぎて信号が弱くなるときに使います。ケーブルが100メートルを超える場合などに設置されます。
Wi-Fi中継器はリピータなの?
はい。Wi-Fi中継器は、無線信号を受信して再送信するリピータの一種です。
リピータで通信速度は速くなる?
いいえ。リピータは信号を再生するだけで、通信速度自体は変わりません。ただし、安定性は向上します。
リピータは家庭でも使える?
はい。Wi-Fiの届きにくい場所にWi-Fiリピータを設置すれば、家庭内の通信環境を改善できます。