カテゴリ: 基本情報技術者試験 更新日: 2026/01/29

データリンク層とは?OSI基本参照モデル第2層を初心者向けにわかりやすく解説!

データリンク層(OSI基本参照モデル)
データリンク層(OSI基本参照モデル)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、“データリンク層”ってOSIモデルで出てきますが、どういう役割をしているんですか?」

先生

「データリンク層は、パソコン同士が正しくデータをやり取りするための交通整理係のような役割です。読み方はデータリンク層(データリンクソウ)です。」

生徒

「交通整理っていうのは、どういうことですか?」

先生

「それでは、データリンク層の働きやしくみについて、順番に説明していきましょう!」

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1. データリンク層とは?読み方と基本の役割

1. データリンク層とは?読み方と基本の役割
1. データリンク層とは?読み方と基本の役割

データリンク層は、OSI基本参照モデルの第2層に位置するネットワーク層の下の層です。

読み方はデータリンク層(データリンクソウ)です。

この層の役割は、同じネットワーク内のコンピュータやルーターなどの機器同士が、正確にデータを送受信できるようにすることです。

2. フレームとは?データリンク層の通信単位

2. フレームとは?データリンク層の通信単位
2. フレームとは?データリンク層の通信単位

データリンク層では、「フレーム」と呼ばれる単位でデータを送ります。

フレームには、誰に送るかという「MACアドレス」や、データの始まりと終わりなどの情報が含まれています。

このフレームのおかげで、データの区切りが明確になり、正確に受け取れるようになるのです。

3. MACアドレスとは?機器ごとの住所

3. MACアドレスとは?機器ごとの住所
3. MACアドレスとは?機器ごとの住所

MACアドレス(マックアドレス)は、ネットワーク機器にあらかじめ割り振られている固有の番号です。

読み方はMACアドレス(マックアドレス)です。

パソコンやプリンタなど、すべての通信機器にはこのアドレスがついており、データリンク層では、このアドレスを使って相手を識別します。

4. データの誤り検出と再送制御

4. データの誤り検出と再送制御
4. データの誤り検出と再送制御

データリンク層には、誤り検出再送制御といった重要なしくみもあります。

送信したデータが途中で壊れていないかチェックし、もしエラーがあった場合には再送を要求する仕組みが備わっています。

これによって、安全で正確な通信ができるようになります。

5. 使用される主なプロトコル

5. 使用される主なプロトコル
5. 使用される主なプロトコル

データリンク層では、次のようなプロトコルが使われています。

  • Ethernet(イーサネット):現在のLAN(ローカルエリアネットワーク)で最も広く使われている規格です。
  • PPP(ピーピーピー):電話回線などで使われる、シリアル通信向けのプロトコルです。
  • HDLC(エイチディーエルシー):主に専用線で使用される、信頼性の高いプロトコルです。

6. ネットワーク層との違い

6. ネットワーク層との違い
6. ネットワーク層との違い

データリンク層とネットワーク層は似ているようで、役割が異なります。

  • データリンク層:同じネットワーク内で隣の機器と通信する
  • ネットワーク層:遠く離れた相手と通信するためにルートを決める

つまり、データリンク層は「近くの機器との通信」に特化している層です。

7. スイッチの役割とデータリンク層の関係

7. スイッチの役割とデータリンク層の関係
7. スイッチの役割とデータリンク層の関係

スイッチは、データリンク層の働きを使って通信を制御するネットワーク機器です。

スイッチは、接続された機器のMACアドレスを記録して、どのポートにデータを送ればよいか判断します。

これにより、無駄な通信を防ぎ、ネットワークの効率を上げています。

8. データリンク層を例えるなら「交差点の信号機」

8. データリンク層を例えるなら「交差点の信号機」
8. データリンク層を例えるなら「交差点の信号機」

データリンク層の働きは、交通における信号機に似ています。

  • 進むタイミングをコントロール
  • 行き先(MACアドレス)を決めて安全に案内
  • 事故(データの衝突)を防止

こうしたしくみがあることで、パソコン同士が正確に通信できるようになります。

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まとめ

まとめ
まとめ

データリンク層が支える現代ネットワークの基礎知識

これまでに学んできた通り、OSI基本参照モデルの第2層である「データリンク層」は、私たちが日常的に利用しているインターネットや社内ネットワークにおいて、極めて重要な役割を果たしています。物理層が電気信号や光信号といった「物理的なつなぎ目」を扱うのに対し、データリンク層はその信号を意味のある「データ」として扱い、隣接する機器同士で確実に受け渡しを行うための制御を担っています。

ここからは、データリンク層の理解をさらに深めるために、重要なポイントを整理して解説します。

MACアドレスの重要性と物理アドレスの仕組み

データリンク層において最も象徴的な概念は「MACアドレス」です。これは「Media Access Control address」の略称であり、世界中のネットワーク機器に一つとして重複することなく割り振られている物理的な住所です。IPアドレスが「ネットワーク上の論理的な場所」を示すのに対し、MACアドレスは「その機器自体」を指し示す識別子です。

データリンク層では、このMACアドレスを元にして、データの送信元と送信先を特定します。スイッチングハブなどのネットワーク機器は、内部に「MACアドレステーブル」を持っており、どのポートにどのMACアドレスの機器が接続されているかを常に学習しています。これにより、ネットワーク全体にデータを垂れ流すのではなく、必要な相手にだけピンポイントでデータを届けることが可能になり、通信効率が飛躍的に高まっているのです。

フレームという単位とカプセル化の流れ

ネットワーク層から降りてきた「パケット」は、データリンク層において「フレーム」という形に包み込まれます。これを「カプセル化」と呼びます。フレームには、データの本体だけでなく、ヘッダー情報(送信先・送信元のMACアドレスなど)や、データの末尾に付与される「FCS(Frame Check Sequence)」が含まれます。

FCSは、通信途中でデータがノイズなどによって破損していないかを確認するためのエラー検知コードです。受信側はこのFCSを計算し、もしデータが壊れていると判断した場合にはそのフレームを破棄します。このように、データリンク層は「情報の整合性」を担保する最初の砦としての機能も持っています。

主要なプロトコルとイーサネットの役割

現代の有線LANにおいて主流となっているのは「イーサネット(Ethernet)」です。イーサネットは、データの衝突を回避する仕組みやフレームの構造を定義しており、私たちの生活に欠かせない技術となっています。無線LAN(Wi-Fi)も、広義にはデータリンク層における通信規格の一つとして整理されます。

また、広域ネットワーク(WAN)の分野では、PPP(Point-to-Point Protocol)などのプロトコルが活躍してきました。これらは、特定の2点間を接続して安定した通信を実現するために最適化されています。技術が進歩しても、これらデータリンク層の基本的な考え方は変わらず、新しい規格の土台となり続けています。

データリンク層とネットワーク層の連携

よく混同されがちなのが、第2層のデータリンク層と第3層のネットワーク層の違いです。イメージとしては、データリンク層が「同じ建物内(同一ネットワーク内)での手渡し」を担当し、ネットワーク層が「建物から建物へ(異なるネットワーク間)の配送」を担当していると考えると分かりやすいでしょう。

ルーターは、ネットワーク層の情報を読み取って「どの道を通れば目的地に着くか」を判断しますが、実際に隣のルーターへデータを渡す際には、データリンク層の機能が必要不可欠です。この二つの層が密接に連携することで、世界中のサーバーと通信することが可能になっています。

現場で役立つトラブルシューティングの視点

ITの現場において、「通信がつながらない」というトラブルが発生した際、データリンク層の視点を持つことは非常に有効です。例えば、リンクアップ(物理的な接続)はしているものの通信ができない場合、MACアドレスの重複(稀ですが)や、スイッチのポート設定ミス、あるいはVLAN(仮想LAN)の設定不備などが疑われます。

第2層の仕組みを正しく理解しておくことは、ネットワークエンジニアだけでなく、プログラマーやシステム運用者にとっても、問題の切り分けをスムーズに行うための必須教養と言えるでしょう。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「先生、データリンク層についてのまとめを読んで、ようやく全体像が見えてきました!要するに、同じネットワーク内で確実にデータを届けるための『現場監督』みたいなものですね。」

先生

「その通りです!素晴らしい例えですね。物理層が『線がつながっているか』を見るのに対して、データリンク層は『その線を使ってどう正しく受け渡すか』を管理しているんですよ。」

生徒

「MACアドレスについても理解が深まりました。パソコン一台一台に名前がついているから、迷子にならずにデータが届くんですね。でも、もしMACアドレスがなかったらどうなるんですか?」

先生

「もしMACアドレスがなければ、誰宛のデータなのか判断できません。ネットワーク上の全員にデータを送り続けることになり、通信は大渋滞を起こしてパンクしてしまいます。スイッチがMACアドレスを覚えているからこそ、今の快適なインターネットがあるんです。」

生徒

「なるほど。スイッチの賢さもデータリンク層のおかげなんですね。あと、『フレーム』という言葉も印象的でした。カプセル化して、最後にエラーチェック用のFCSをつけるという流れは、荷物を梱包して伝票を貼る作業に似ていますね。」

先生

「まさにその通りです。梱包(カプセル化)することで、中身を保護し、届け先を明記するわけです。もし配送中に箱がボコボコに壊れていたら、受け取りを拒否しますよね?それがエラー検出の役割です。」

生徒

「すごく分かりやすいです!ネットワーク層との違いも、同じネットワーク内か、外の世界かという区別でスッキリしました。これからインターネットを使うとき、データリンク層が裏で頑張ってくれているんだなと思い出しそうです。」

先生

「そう言ってもらえると嬉しいです。この基礎があるのとないのとでは、今後複雑なネットワーク技術を学ぶときに理解のスピードが全く違ってきますよ。これからも一つ一つの層を丁寧にマスターしていきましょう!」

生徒

「はい!ありがとうございます。次はネットワーク層についてもっと詳しく調べてみたくなりました!」

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