アドホック通信モードとは?初心者にもわかりやすい無線LANの直接接続方式を徹底解説
生徒
「先生、“アドホック通信モード”って何ですか?Wi‑Fiの設定画面で見かけたんですが…」
先生
「アドホック通信モード(読み方はアドホック ツウシン モード)は、無線LANの機能のひとつで、アクセスポイントを使わずに機器同士が直接通信する方式のことですよ。」
生徒
「じゃあ、Wi‑Fiルーターがなくてもスマホ同士でつながったりするんですか?」
先生
「その通りです。今回はそのアドホック通信モードの仕組みや使い方、特徴をやさしく解説していきましょう。」
1. アドホック通信モードの意味と読み方
アドホック通信モード(読み方はアドホック ツウシン モード)は、英語で「Ad hoc mode」と表記される通信方式で、無線LAN(ムセン ラン)における端末同士の直接接続を意味します。
通常のWi‑Fiではアクセスポイント(ルーターなど)を介して通信しますが、アドホックモードではそのような中継機器を使わずに、端末同士が直接データをやり取りするのが特徴です。
2. インフラストラクチャ通信モードとの違い
- アドホック通信モード:端末同士が直接通信(例:ノートPCとスマホを直接つなぐ)
- インフラストラクチャ通信モード:アクセスポイントを中継して通信(例:ルーター経由でネットにつなぐ)
アドホックは一時的な接続に便利で、インフラストラクチャは安定したネットワーク構築に向いています。
3. アドホックモードの仕組み
アドホック通信モードでは、各端末が自分自身で通信を管理します。SSID(ネットワーク名)を発信し合い、同じSSIDを持つ端末同士がグループを作って通信します。
アクセスポイントが存在しないので、中心となる機器はなく、すべての端末が対等な立場でデータを送受信できます。
4. アドホック通信モードの使い道と具体例
- ノートパソコン同士でファイルを直接共有したいとき
- 一時的にスマホとタブレット間で画像や動画を送信したいとき
- LANケーブルが届かない出先で無線接続したいとき
- 緊急時や災害時に、ネットワークが使えない環境で通信手段を確保したいとき
5. アドホック通信モードのメリットとデメリット
- メリット:ルーター不要、簡単設定、柔軟な利用、急な通信確保に強い
- デメリット:接続台数が少ない、セキュリティが弱い、通信距離が短く安定性に欠ける
あくまで簡易的な通信手段として利用されることが多く、大規模ネットワークには向きません。
6. 現在の利用傾向と注意点
近年では、BluetoothやWi‑Fi Direct、AirDropのような新しい無線通信技術が登場したことで、アドホック通信モードはあまり使われなくなっています。
とはいえ、無線LANの基本構成を理解するうえで重要な技術であり、古い機器や限定的な用途では今でも役立つ場面があります。
7. セキュリティとアドホックモード
アドホック通信モードは、アクセスポイントによる暗号化や認証がないため、情報が漏洩しやすいというリスクがあります。
使用時は信頼できる相手とのみに限定し、暗号化設定(WEPやWPA)を必ず確認してから使用しましょう。