カテゴリ: 基本情報技術者試験 更新日: 2026/01/02

バス型とは?初心者でもわかるLAN接続形態の基本と特徴を解説

バス型(LANの接続形態)
バス型(LANの接続形態)

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「LANの接続形態で『バス型』ってあるんですけど、どんな形なんですか?」

先生

「バス型(バスガタ)は、1本のケーブルにすべてのパソコンなどの機器を直列につなげていく接続の形なんですよ。」

生徒

「じゃあ、全部のパソコンが1本の線でつながってるってことですか?」

先生

「そのとおり。とてもシンプルな構成ですが、いくつか注意点もあるので、しくみやメリット・デメリットを一緒に見ていきましょう。」

1. バス型の読み方と意味

1. バス型の読み方と意味
1. バス型の読み方と意味

バス型は、読み方はバス型(バスガタ)といいます。英語では「Bus Topology(バス トポロジー)」と表現されます。

バス型とは、1本の通信ケーブル(バス)を基準にして、複数のコンピュータや機器を並列につなぐLAN(ローカルエリアネットワーク)の接続形態のひとつです。通信はそのバスを通じて行われ、信号は全機器に伝わります。

2. バス型の構造としくみ

2. バス型の構造としくみ
2. バス型の構造としくみ

バス型のLANでは、1本のケーブルの両端に終端装置(ターミネータ)があり、その間に複数の端末(パソコン、プリンタなど)を分岐させるように接続します。

どの端末も同じケーブルを使ってデータを送信し、信号は全端末に届きます。ただし、実際にそのデータを受け取るのは、宛先アドレスが一致する機器だけです。

3. バス型のメリット

3. バス型のメリット
3. バス型のメリット

バス型のネットワーク接続には以下のようなメリットがあります。

  • 構造がシンプル:ケーブル1本に複数の機器をつなげるだけなので、設計が簡単
  • 配線コストが少ない:中心装置が不要なため、機器が少なくてすむ
  • 小規模ネットワークに向いている:数台のパソコンで使うにはちょうど良い

とくに昔のネットワークでは、手軽に構築できる方式としてバス型がよく使われていました。

4. バス型のデメリットと注意点

4. バス型のデメリットと注意点
4. バス型のデメリットと注意点

バス型はシンプルで手軽な反面、いくつかのデメリットがあります。

  • ケーブルに障害があると全体に影響:1本のバスにすべての機器が接続されているため、1箇所の断線でネットワーク全体が止まる
  • 通信の衝突(コリジョン)が起こりやすい:複数の機器が同時に通信しようとすると、信号がぶつかってエラーになる
  • 拡張性が低い:後から機器を追加すると信号品質が悪くなりやすい
  • 障害の原因を特定しにくい:トラブル発生時に、どの機器が原因か判断しづらい

5. バス型と他のLAN接続形態の比較

5. バス型と他のLAN接続形態の比較
5. バス型と他のLAN接続形態の比較

LANの接続形態には、バス型以外にも以下のようなものがあります。

  • スター型(スターガタ):中央のハブやスイッチを中心に機器を放射状に接続。管理がしやすく現在の主流。
  • リング型(リングガタ):機器同士を輪のように接続。信号は一方向に流れる。
  • メッシュ型(メッシュガタ):すべての機器が互いに接続される高信頼な構成。

バス型はシンプルですが、現在ではスター型が一般的に使われています。

6. バス型が使われていた時代と背景

6. バス型が使われていた時代と背景
6. バス型が使われていた時代と背景

バス型は、1980年代から1990年代初頭にかけて広く使われていたLAN接続方式です。代表的な規格には、10BASE-2(テンベース ツー)や10BASE-5(テンベース ファイブ)があります。

当時はハブやスイッチの価格が高かったため、少ない機器で簡単に接続できるバス型が重宝されました。しかし、技術の進化によりスイッチングハブが安価で普及したことで、現在ではスター型が主流となっています。

7. バス型ネットワークの構築に必要なもの

7. バス型ネットワークの構築に必要なもの
7. バス型ネットワークの構築に必要なもの

バス型ネットワークを構築するには、次のようなものが必要です。

  • 同軸ケーブル:機器同士をつなぐ1本の主な通信ケーブル
  • BNCコネクタ:ケーブルと機器を接続するための端子
  • ターミネータ:ケーブルの両端に取り付けて信号を吸収し反射を防ぐ装置
  • NIC(ネットワークインタフェースカード):機器をネットワークに接続するための装置

このように、バス型には独特の機器構成がありますが、現在はあまり一般的ではなく、学習用や一部の特殊用途に限られています。

まとめ

まとめ
まとめ

バス型の歴史と特徴をふりかえり、LAN接続形態の理解をさらに深めよう

バス型は、LAN接続形態の中でももっとも歴史が古く、シンプルな構造を持つトポロジとして長い間利用されてきました。読み方はバス型(バスガタ)で、英語ではBus Topologyとよばれる構成です。この方式では、一本の同軸ケーブルを中心として複数の端末が並列に接続され、すべての機器が同じ通信路を共有するという特徴があります。信号はバス全体に流れ、各機器は宛先に一致するデータを受信します。こうした仕組みは構造上とても分かりやすく、機器同士を単純につなぐだけで通信が成立するという手軽さから、LANが普及し始めた時代において広く採用されていました。

バス型の大きな利点は、構成が簡単で配線コストが少なく、少ない機器でネットワークを構築できる点にあります。当時はハブやスイッチなどのネットワーク装置が高価だったため、安価な機器で構築できるバス型は企業の小規模ネットワークや学校などで重宝されていました。同軸ケーブルとターミネータを準備するだけでネットワークを作れるため、学習用途にも適しており、ネットワークの仕組みを理解する最初のステップとして使われることも多かったのです。

しかし、バス型には構造的な欠点もありました。一本のケーブルを複数の端末が共有するため、どこか一箇所で断線が起きるとネットワーク全体が停止してしまうという致命的な弱点があります。また、複数の端末が同時に通信を行おうとすると衝突(コリジョン)が発生し、通信効率が低下するという問題もありました。さらに、接続する機器が増えるほど信号が弱まりやすく、拡張性が低下してしまいます。このような理由から、技術が進化し、スイッチングハブが安価に提供されるようになると、バス型は次第に利用されなくなり、現在の主流はスター型へと移行しました。

バス型が利用されていた時代の代表的な規格に10BASE-2や10BASE-5があります。これらは同軸ケーブルを使用したイーサネット規格であり、パソコン同士をつなぐ際にはBNCコネクタやターミネータが必要でした。こうした機器を扱う経験は、ネットワークの物理層に関する理解を深めるうえで非常に貴重であり、現代のLAN構成を学ぶ際にも役立つ基礎知識といえます。現在では同軸ケーブルによるLAN構築を行うことは少なくなりましたが、バス型の原理を学ぶことで、信号の流れやネットワークの仕組みを図式として理解しやすくなり、スター型・リング型・メッシュ型などの他のトポロジとの差をより明確に把握できます。

また、バス型にはトラブル時の原因特定が難しいという特徴もあります。複数の機器が一本のケーブルで接続されているため、どの機器が問題なのか、どの位置に障害があるのかを探り当てるのに手間がかかります。現代では管理が容易なスター型が主流になり、ネットワークの信頼性や拡張性が格段に向上しましたが、こうした進化の背景にはバス型で経験した課題を解決するための改善が積み重なっているという歴史があります。

学習の場においてバス型を理解することは非常に有意義であり、ネットワーク全体の基礎理解につながります。一本のケーブルを共有する構造、終端処理の必要性、衝突の発生する理由といった要素は、物理層やデータリンク層の理解を深めるものです。また、ネットワークトラブルの原因がどのように広がるのか、構成の違いが通信にどのような影響を与えるのかを把握する際にも役立ちます。ネットワーク技術の仕組みをしっかり理解するためにも、バス型の歴史と特徴を知っておくことは非常に価値があるといえるでしょう。

バス型ネットワークの動作確認に役立つコマンド例

バス型を実際に扱う機会は少なくなりましたが、ネットワーク全体の確認には次のようなコマンドが役に立ちます。LANの基本動作や接続状態を把握するためにも覚えておくと便利です。


# IPアドレスの確認
ipconfig /all      (Windows)
ifconfig           (macOS・Linux)

# ネットワークの疎通確認
ping 192.168.1.1

# ルートの確認
tracert google.com (Windows)
traceroute google.com (Linux・macOS)

# ネットワークインタフェースの状態確認
ip link show

これらのコマンドを使うことで、LAN内部の動作がどのように行われているか、通信の流れが適切かどうか、トラブルの原因がどこにあるかを調べる糸口になります。物理層や配線構成が通信に与える影響を理解するうえでも、コマンドでの確認は学習に大いに役立ちます。

先生と生徒の振り返り会話

生徒

「バス型って、ただ古い接続方法だと思っていましたが、メリットや当時の背景を知るととても勉強になりますね。一本のケーブルにすべての機器がつながるって仕組みが意外でした!」

先生

「そうなんです。シンプルですが、通信の基本構造を理解するにはとてもよい題材なんですよ。当時のネットワークを支えていた大切な方式でもあります。」

生徒

「デメリットも多くて、今ではスター型が使われる理由もよくわかりました。バス型で起こる衝突や断線のリスクも理解できました!」

先生

「ええ、ネットワークの進化はこうした課題を解決するために生まれたものです。構成の違いが通信にどう影響するかを理解するのはとても重要な視点ですよ。」

生徒

「はい!これからスター型やリング型を学ぶときも、今日の内容を思い出しながら理解を深めていきます!」

この記事を読んだ人からの質問

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プログラミング初心者からのよくある疑問/質問を解決します

バス型とは何ですか?LAN接続形態としての基本的な意味を教えてください。

バス型とは、LAN接続形態のひとつで、1本の通信ケーブルを共有して複数のパソコンや機器を接続する方式です。英語ではBus Topologyと呼ばれ、ネットワークの初期に広く使われていました。
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