広域イーサネットとは?初心者にもわかるネットワークの基礎知識を解説
生徒
「広域イーサネットって、普通のイーサネットと何が違うんですか?」
先生
「いい質問ですね。広域イーサネット(コウイキ イーサネット)は、企業などが離れた場所同士をつなぐためのネットワーク技術です。家庭やオフィスのLANとは少し違いますよ。」
生徒
「なるほど…。普通のイーサネットとは距離とか速度が違うんですか?」
先生
「そのとおり。広域イーサネットは、高速で安定した通信を、都市間や地域間でも使えるようにしたネットワークなんです。仕組みや特徴を詳しく説明しますね。」
1. 広域イーサネットの読み方と意味
広域イーサネットは、読み方は広域イーサネット(コウイキ イーサネット)といいます。英語では「Wide Area Ethernet(ワイド エリア イーサネット)」と書きます。
広域イーサネットは、広い範囲のネットワークをイーサネット技術で実現する通信方式のことです。従来のイーサネットは主に建物の中やフロア内で使われていましたが、それを都市や県、国をまたいで使えるように拡張したものです。
2. イーサネットと広域イーサネットの違い
イーサネット(Ethernet:イーサネット)は、LAN(Local Area Network:ローカル エリア ネットワーク)で使われる標準的な通信方式です。家庭のインターネット回線や会社の社内ネットワークなどでよく使われています。
一方、広域イーサネットは、地理的に離れた拠点同士を、まるで1つのLANのように接続できる通信サービスです。例えば、東京と大阪のオフィスをイーサネットで直接つなげるようなイメージです。
これにより、離れた場所でも高速で安全なネットワーク通信が可能になります。
3. 広域イーサネットの技術的な特徴
広域イーサネットには、以下のような特徴があります。
- イーサネット技術をそのまま使えるため、既存の機器がそのまま利用可能
- 拠点間をL2(レイヤー2:データリンク層)で接続できる
- VLAN(仮想LAN)などの機能もそのまま利用できる
- サービスプロバイダのネットワークを通じて遠隔地までつながる
- 回線速度は10Mbpsから1Gbps、10Gbpsと幅広く選べる
広域イーサネットは、企業の大規模ネットワークや、自治体、病院グループなどの組織間通信に活用されています。
4. 広域イーサネットとWANとの関係
WAN(Wide Area Network:ワイド エリア ネットワーク)は、地理的に広い範囲をつなぐネットワークの総称です。広域イーサネットもWANの一種ですが、特徴的なのは、イーサネット技術を使っている点です。
従来、WANでは専用線やATM交換方式、フレームリレー方式などの異なる技術が使われていました。しかし、広域イーサネットは、LANと同じ技術をWANに持ち込むことで、構築や管理がしやすくなりました。
5. 広域イーサネットの利用例
広域イーサネットは、さまざまな場面で使われています。たとえば次のようなケースです。
- 本社と支社を直接結ぶ専用のネットワーク回線として利用
- 病院グループが医療データを安全にやり取りするための通信手段
- 市役所や役場などの自治体ネットワークの基盤として使用
- 大規模な大学キャンパス間を接続するための回線
これらは、セキュリティや安定性が重要なため、広域イーサネットが選ばれる理由となっています。
6. 広域イーサネットのメリットとデメリット
広域イーサネットを使うことで、次のようなメリットがあります。
- 高速で安定した通信ができる
- 既存のLANと同じ構成で使えるため、構築が簡単
- ネットワークの設計・管理が統一できる
一方で、デメリットもあります。
- 利用料金が高くなることがある
- 提供エリアが限定されていることがある
こうした点を考慮しながら、必要に応じて広域イーサネットを選ぶことが大切です。
7. 広域イーサネットとクラウド時代の関係
最近では、クラウドサービスの普及によって、インターネットを通じてアプリケーションやデータにアクセスする機会が増えました。
広域イーサネットは、クラウドと拠点ネットワークをつなぐ「専用の回線」として使われることもあります。これにより、セキュリティや速度を確保しつつ、インターネットを経由せずにクラウドへアクセスすることが可能になります。
このように、広域イーサネットは今でも企業のネットワーク基盤として重要な役割を担っています。