カテゴリ: 基本情報技術者試験 更新日: 2025/08/13

NAT(ナット)とは?初心者にもわかる仕組みと役割をやさしく解説

NAT
NAT

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「インターネットに接続するときに、NAT(ナット)っていう言葉を聞いたんですが、どういう意味ですか?」

先生

「NAT(ナット)は、ネットワーク機器がIPアドレスを変換するための仕組みなんです。家庭のルーターにも使われていますよ。」

生徒

「ルーターがIPアドレスを変えるって、どういうことですか?」

先生

「それでは、NAT(ナット)の仕組みと役割について詳しく見ていきましょう!」

1. NAT(ナット)とは?

1. NAT(ナット)とは?
1. NAT(ナット)とは?

NATは、読み方はNAT(ナット)といいます。正式名称は「Network Address Translation(ネットワーク アドレス トランスレーション)」です。

これは、ルーターなどのネットワーク機器が、プライベートIPアドレスグローバルIPアドレスを変換する技術です。

たとえば、家庭や会社の中では、パソコンやスマホに「192.168.0.1」などのプライベートIPアドレスが割り当てられています。しかし、インターネットに接続するときには、世界で一意のグローバルIPアドレスが必要です。

このとき、NAT(ナット)が働いて、内部のプライベートIPアドレスを外部のグローバルIPアドレスに変換してくれるのです。

2. NAT(ナット)の目的と必要性

2. NAT(ナット)の目的と必要性
2. NAT(ナット)の目的と必要性

そもそもなぜNAT(ナット)が必要なのかというと、IPv4(アイピーブイフォー)アドレスが不足しているからです。

IPv4では、使えるアドレスが約43億個しかなく、インターネットに接続する機器が爆発的に増えた今ではとても足りません。

そこで、家庭内や会社内ではプライベートIPアドレスを使い、外部に出るときだけグローバルIPアドレスに変換することで、IPアドレスを節約する仕組みとしてNAT(ナット)が活躍しています。

3. NAT(ナット)の動作のしくみ

3. NAT(ナット)の動作のしくみ
3. NAT(ナット)の動作のしくみ

実際にNAT(ナット)がどのように動作しているかを簡単に説明しましょう。

  • パソコンが「192.168.0.2」のようなプライベートIPアドレスで外部に通信を送る
  • ルーターがNAT(ナット)機能で「203.0.113.1」のようなグローバルIPアドレスに変換
  • インターネットの相手サーバーは「203.0.113.1」からアクセスされたと認識
  • サーバーが返す応答も「203.0.113.1」宛てに返す
  • ルーターはそれを元の「192.168.0.2」に戻してパソコンへ届ける

このように、NAT(ナット)は、アドレスの変換を行いながら、誰がどの通信をしているのかを管理してくれているのです。

4. NAT(ナット)の種類

4. NAT(ナット)の種類
4. NAT(ナット)の種類

NAT(ナット)にはいくつかの種類があります。

  • スタティックNAT:1対1でIPアドレスを固定的に変換
  • ダイナミックNAT:空いているグローバルIPアドレスに割り当てて変換
  • NAPT(ナプト):IPアドレスだけでなく、ポート番号も変換して1つのグローバルIPアドレスを複数の機器で共有

家庭のルーターなどで最もよく使われているのは、NAPT(ナプト)です。

5. NAT(ナット)とセキュリティの関係

5. NAT(ナット)とセキュリティの関係
5. NAT(ナット)とセキュリティの関係

NAT(ナット)は、直接的なセキュリティ対策ではありませんが、外部から内部ネットワークのIPアドレスが見えないため、ある程度の防御効果があります。

ただし、外部との通信を完全に遮断するものではないため、ファイアウォール(FireWall)などと組み合わせて使うのが一般的です。

6. NAT(ナット)のまとめ知識

6. NAT(ナット)のまとめ知識
6. NAT(ナット)のまとめ知識

・NAT(ナット)の読み方は「ナット」で、正式名称は「Network Address Translation」

・プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換する仕組み

・IPv4のアドレス不足を解決するための重要な技術

・一般家庭のルーターでも使われており、知らないうちにお世話になっている

・セキュリティ上もある程度のメリットがあるが、完全ではない

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