マルチキャストとは?初心者でもわかるネットワーク通信の仕組みと使い方
生徒
「ユニキャストやブロードキャストは聞いたことあるんですが、マルチキャストって何なんですか?」
先生
「マルチキャストは、特定のグループにだけデータを送る通信方法のことです。ユニキャストとブロードキャストの中間のような役割を持っています。」
生徒
「特定のグループってどういうことですか?」
先生
「それでは、マルチキャストの仕組みや使い方について、順番に説明していきましょう。」
1. マルチキャストの読み方と意味
マルチキャストは、読み方はマルチキャストといいます。
ネットワーク通信におけるマルチキャストとは、「1つの送信元が、特定のグループの受信者だけに同時にデータを送る方法」です。
ユニキャストが1対1、ブロードキャストが1対全員なのに対し、マルチキャストは「1対複数(グループ)」の通信です。
2. マルチキャストの特徴
マルチキャストの最大の特徴は、必要な人だけにデータを届けるという効率的な通信方式であることです。
同じデータを複数人に送るときに、何度も繰り返すのではなく、1回の送信で複数人が受け取ることができる仕組みです。
3. マルチキャストの活用例
マルチキャストは、次のような場面で使われています。
- オンライン授業やウェビナーの動画配信
- ネットワーク上のライブ映像配信
- 株価や天気などのリアルタイムデータ配信
- 社内向けの放送システムや一斉連絡
特定のグループにだけ配信したいというときに、非常に役立つ方法です。
4. マルチキャストアドレスとは?
マルチキャスト通信では、「マルチキャストアドレス(読み方:マルチキャストアドレス)」という特別なIPアドレスが使われます。
IPv4(読み方:アイピーブイフォー)でのマルチキャストアドレスの範囲は「224.0.0.0~239.255.255.255」です。
このアドレスを使って送られたデータは、そのアドレスに登録された受信機器だけが受け取ります。
5. マルチキャストの仕組み
マルチキャストでは、送信者が「マルチキャストグループ」にデータを送信します。
そのグループに参加している機器(パソコンやテレビなど)だけが、そのデータを受け取ります。
受け取る側は、自分から「このグループに入りたい」と表明してからでないと、データは届きません。
6. マルチキャストとユニキャスト・ブロードキャストの違い
- ユニキャスト:1対1の通信。送信相手を1つだけ指定。
- ブロードキャスト:1対全員の通信。同じネットワーク内の全機器に送信。
- マルチキャスト:1対グループの通信。グループに属する機器だけに送信。
マルチキャストは、通信の効率と制御のバランスが取れた仕組みです。
7. マルチキャストのメリットとデメリット
マルチキャストには次のようなメリットがあります。
- 通信帯域を節約できる(同じデータを何度も送らなくて済む)
- グループ単位で配信できるので効率的
一方で、次のようなデメリットもあります。
- ルーターやスイッチがマルチキャスト対応でないと使えない
- 通信相手の制御がやや難しい
そのため、ネットワークの設定や機器の対応状況に応じて導入が検討されます。
8. マルチキャストの確認方法
マルチキャスト通信を確認したい場合、Wireshark(読み方:ワイヤーシャーク)などのパケットキャプチャツールを使うと便利です。
また、Linuxではnetstat -gコマンドで、現在参加しているマルチキャストグループの一覧が表示されます。
これらを活用すれば、実際のマルチキャストの動作状況を確認することができます。