カテゴリ: 基本情報技術者試験 更新日: 2025/07/31

OpenFlowとは?初心者でもわかるネットワーク制御の基本をやさしく解説!

OpenFlow
OpenFlow

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

「先生、ネットワークの勉強中に『OpenFlow』って言葉が出てきたんですが、これって何なんですか?」

先生

「OpenFlowは、読み方はオープンフローといって、SDN(エスディーエヌ)という新しいネットワークの仕組みを実現するための技術のひとつです。」

生徒

「SDNってソフトウェアでネットワークを制御する仕組みでしたよね。じゃあ、OpenFlowは何をしているんですか?」

先生

「とても重要なポイントです。OpenFlowは、ネットワーク機器とSDNコントローラの間で命令をやり取りするための共通ルール(プロトコル)なんです。詳しく説明していきましょう。」

1. OpenFlow(オープンフロー)とは?

1. OpenFlow(オープンフロー)とは?
1. OpenFlow(オープンフロー)とは?

OpenFlowとは、読み方はオープンフローといい、ネットワーク機器とコントローラが通信するための標準的な通信ルール(プロトコル)です。

SDN(Software-Defined Networking:ソフトウェア・ディファインド・ネットワーキング)では、ネットワーク機器の動作をソフトウェアで制御します。その制御を実現するのがOpenFlowです。OpenFlowに対応したスイッチなどのネットワーク機器は、SDNコントローラからの命令を受け取って、データの流れを自由に制御することができます。

2. なぜOpenFlowが必要なのか?

2. なぜOpenFlowが必要なのか?
2. なぜOpenFlowが必要なのか?

従来のネットワーク機器は、それぞれが独立して動作し、ルーティングや転送の制御は機器内部で行われていました。そのため、ネットワーク全体を一括で制御することは難しかったのです。

OpenFlowを使うことで、すべてのネットワーク機器がSDNコントローラの指示に従うようになります。これにより、ネットワークのルールや動作を一括で管理でき、運用の手間を大きく減らすことができます。

3. OpenFlowの仕組みを簡単に説明

3. OpenFlowの仕組みを簡単に説明
3. OpenFlowの仕組みを簡単に説明

OpenFlowを使ったネットワークでは、次のような仕組みで動作します。

  • SDNコントローラが、ネットワーク全体の状態を把握する
  • 必要な通信ルール(フロールール)を決める
  • そのルールをOpenFlowを使ってスイッチに伝える
  • スイッチはそのルールに従ってデータを転送する

つまり、OpenFlowは「ネットワークをどう動かすか」を伝えるための橋渡し役となるのです。

4. フローテーブルとフロールールとは?

4. フローテーブルとフロールールとは?
4. フローテーブルとフロールールとは?

OpenFlowでは、スイッチの中に「フローテーブル(Flow Table)」という表があり、そこに通信ルールが記録されています。

例えば、「このIPアドレスから来たデータは、ポート3に送る」といったルールが登録されます。このルールのことを「フロールール(Flow Rule)」といいます。

フロールールは、SDNコントローラからOpenFlowを通じてスイッチに送られます。これにより、ネットワークの動作を細かく制御できるのです。

5. OpenFlowの導入によるメリット

5. OpenFlowの導入によるメリット
5. OpenFlowの導入によるメリット

OpenFlowを使うと、次のようなメリットがあります。

  • ネットワークの集中管理:SDNコントローラから全体を制御できるため、設定ミスを減らせます。
  • 柔軟なネットワーク制御:トラフィックの流れを自由に変更でき、状況に応じた対応が可能になります。
  • セキュリティの強化:不要な通信をブロックしたり、特定の通信だけを許可したりする制御が簡単になります。
  • トラブル対応の迅速化:トラブル発生時にルールを即座に変更できるので、復旧が速くなります。

6. OpenFlowの登場背景と発展

6. OpenFlowの登場背景と発展
6. OpenFlowの登場背景と発展

OpenFlowは、2008年ごろにアメリカのスタンフォード大学の研究チームによって開発されました。当時のネットワークは柔軟性がなく、学術的な実験や高速な構成変更が難しいという課題がありました。

そこで、ネットワーク機器をソフトウェアで制御できるようにするため、OpenFlowというプロトコルが提案されました。その後、企業やデータセンターでの利用が広まり、現在ではSDNを実現する主要技術のひとつとなっています。

7. OpenFlowと他のプロトコルの違い

7. OpenFlowと他のプロトコルの違い
7. OpenFlowと他のプロトコルの違い

従来のネットワーク制御では、OSPF(オーエスピエフ)やBGP(ビージーピー)などのルーティングプロトコルが使われてきました。これらは、ネットワーク機器が自律的に動作し、ルーティング経路を決めていました。

一方、OpenFlowでは、コントローラが中央で判断し、スイッチに指示を出します。つまり、「分散型の制御」から「集中型の制御」に変わるのが大きな特徴です。これにより、全体を見渡した最適なネットワーク構成が実現できるようになります。

8. OpenFlowの今後と活用例

8. OpenFlowの今後と活用例
8. OpenFlowの今後と活用例

OpenFlowは、今後もクラウド環境やデータセンター、IoT(モノのインターネット)分野での利用が拡大すると考えられています。

例えば、大量の通信が発生する動画配信サービスやゲーム配信サービスでは、ネットワークの混雑を自動的に避ける仕組みが求められます。OpenFlowを使えば、こうしたリアルタイムな対応が可能になります。

また、企業ネットワークでもセキュリティポリシーの適用やトラブル対応の自動化に役立っています。

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